10/30/2022, 9:24:40 AM
いつも通った道には、入ったこともない店や街路があった。
そこにもう入る事は無いだろう。
言いそびれた言葉があった。毎日会っていた筈なのに。
言えば何か変わっただろうか。
脇道に入る様に、ふと話せれば良かった。
今更となって遅いが。
さよなら僕の街、諦めと手を振った
あり得たかもしれない未来へ。
#もう一つの物語
10/28/2022, 10:57:23 AM
光を見ていた。
真っ暗な部屋の中で、窓から見える月が。
果てもなく遠くて、余りにも美しくて、
とても羨ましかった。
どうか照らさないでくれ、
醜さを露わにされる様で耐えられない。
それはもう要らないから、
私にはもう要らないから。
影で見れるならいいよ、
暗がりにてお前の光が見れればいい。
お前みたいになりたかったよ、
優しい光で誰かを包み込む様な何かに。
そうなりたかったよ。
#暗がりの中で
10/27/2022, 10:29:48 AM
午後の晴れた日は中庭で待ち合わせ。
貴方はいつもそこで待っていた。
ダージリンと、焼き立てスコーンの甘い香り。
微笑んだ貴方は絵画の様に美しかった。
今はもう、そこには無い。
青い春と呼ぶに相応しい、昔の思い出。
#紅茶の香り
10/26/2022, 10:44:26 AM
恋は言葉にてもなるが、愛は言葉にてならず。
早にならば恋もあろうが、それは末にて愛にはならず。
溶けていく体温に言葉は無粋か。
ただ合いにて愛を知る。
#愛言葉
10/24/2022, 11:31:02 AM
遠ざかる景色に憂鬱を感じる。
過ぎ去って行くものに示す感情は無意味か。
故郷への郷愁も記憶の中の貴方さえも、遠ざかって行く。
痛みや慈しみも、悲しみや怒りも。
もはや朧気な思い出と成り果てた。
行くなと言えば良いのか、
それも無意味と知っていた。
口遊むのは別れ唄、別れは駅の車窓にて。
#行かないで