水無月はじめ

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3/13/2026, 10:21:23 AM

『ずっと隣で』

どうもうなされているらしい
高熱に見舞われて
うわ言を言う自分を
第三者目線で見下ろしている

「君が遠い」
「君が遠い」
「行かないでくれ」

そんな事を呟いている

…恥ずかしいからやめてくれないか

君の隣に在るだろう
心配そうに見ているじゃないか

自分の声は「僕」には届かない
また憮然と君を見る

あぁ、早く気付かないか

さっさと起きて
隣の手を握ってやれ

3/12/2026, 10:21:11 AM

『もっと知りたい』

今年初めての日の出を見て
枕草子を思い出す

やうやう白くなりゆく
山際少し明かりて

夜の帳が白んでいく
君も隣で見ているかい

夏の蛍も
かりがねの飛ぶ暮れを
冬の朝の寂しさを

隣で見ているであろう君も
同じ事を考えているかい

君の想いを聞かせてくれ
知らない言葉も噛み砕いて
どうか僕に教えて欲しい

3/11/2026, 10:19:37 AM

『平穏な日常』

桜は明るすぎるから
色の落ちた月夜を見る

太陽は鮮やかすぎるから
小川に飛び交う蛍を見る

紅葉の錦は絢爛すぎて
落ちる枯葉を見るしかない

雪夜は寂しすぎるから
オリオン座を見上げている

ぽつぽつと
心に咲いては枯れていく
そんなモノクロの日常を
小筆で書いてまとめていく

いつか桜を 太陽を
錦を 雪の降る夜を

真正面から受け止めて
書き連ねることができるよう

季節の流れに乗っていくのだ

3/10/2026, 10:42:14 AM

『愛と平和』

いいじゃないか今日くらい

満開の夜桜の話を肴に
秋の夜長に呑もうじゃないか

いいじゃないか今日くらい

野に広がる向日葵の鮮やかさを
雪夜に思い出して酔おうじゃないか

季節は巡る
君と共に巡っていく
様々な事を経験して
悲しみも喜びも覚えていった

また満開の桜を
向日葵の鮮やかさも
秋のコオロギの大合唱も
松葉に積もった雪が落ちる音も

いいじゃないか今日くらい
共に思い出を胸に眠ろうじゃないか

3/9/2026, 10:19:36 AM

『過ぎ去った日々』

太陽が灼いた地面
人に妬いた日
自棄の自分

酒に溺れて
煙草に沈み
ただ書斎で虚空を見る

そんな日々に別れを告げ
書物を少し燃やしてみた

自堕落な自分にサヨナラを
射す光に挨拶を

今日はここまでにしておこう

明日の自分が陽を呼んでいる

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