※高く高く
商人は、少し大きな街で秋の収穫祭に遭遇した。
村で仕入れた物が良い値段で売れる。
しかしアコギをしてはならない。
それは商人だけでなく、村の信頼にまで及ぶから。
それを知らぬ年若い商人や、
知っていて陥れようとする商人もいる。
だが自分は決してやらない。
自分と村の誇りと生活のために。
ああ。だが、思ってしまうのだ。
高く高く売りつけて
この地から新天地へと商売場所を変えてみたいとも。
※子供のように
あたしは学校でいじめられっ子だった
ちなみに先生もグルだったんだよ
その理由がさ
田舎の村なのに保育園に通ってたガキだから生意気
親の都合じゃん、そんなの
正直に言おう。未だに根に持ってる。
自殺願望という言葉も知らずに自殺未遂した程度には
子供のあたしは傷ついてたんだ
そして今も対人恐怖症が強い精神障害者だよ
子供のように自殺未遂することはないけどね
※放課後
ウチの学校は
放課後になると学童保育エリアになるんだ。
学童保育に登録してる子だけ、学校にいていい。
校庭の遊具で遊んじゃ駄目なことになってる。
学童保育にいる友達は、勉強をしているって。
お喋りする時もあるし、遊ぶこともあるけど、
基本的には授業の勉強を続けるって。
つまんなくない?とか聞けないまま、
ウチはNintendoSwitchでスプラトゥーンしてる。
テストの点数で勝てたことない。
当たり前か〜 ┐(´-д-`)┌
※カーテン
皆、報道のカーテンがあるから知らないですか?
敬宮(としのみや)愛子様がご公務を全うした。
散々、他親族に公務参加出来ないようにされていた。
「他国が招待しても他親族が来て迷惑」という
英語新聞やニュース番組があるのをご存知だろうか?
歓迎されている雰囲気で、とても喜ばしく思う。
わたし、若輩者ではありますが。
窓を開けて、手を振り、車はゆっくりと進む。
他親族の方々とは本当に違いますね。
「来るな!帰れ!」とゴミを投げつけられるから、
窓は開けず、手を振らず、車は早く進む。
わたし別段、敬宮愛子様が〜とかないですが
他親族が英国でやらかした事件を知ってるので
「他親族が、英語でどう表現されたか知っているので」
感慨深く思ってしまいました。
日本の報道は、カーテンが随分と分厚いことで。
※涙の理由
とある商人は、後ろ髪を引かれながらも村を去った。
見つけられたのは、蝗が食い荒らせられないもの。
人骨や陶器などといった硬いものだ。
他は殆ど何も見つからない。
村の建物も多くが壊れてしまっている。
足元には、大量の蝗の死骸。共食いもしたのだろう。
どうする事も出来ない自然災害だ。
恐らく二度とこの地に村は出来ないだろう。
金目になりそうなものは頂き、少しの食い物を供える。
「我々の糧にさせていただきます」
商人の声が震えるのを、誰が止められようか。