この道の先に
さまざまな不幸が待っている
僕はそう信じてる
世の中は怖くて嫌な事だらけ
僕はこの部屋から動けない
あれから何十年経っただろう
白髪で皺くちゃな僕は天に召された
あの部屋から動けなかった僕を
僕は嫌いだった
消えてしまいたいと
願うほどに嫌いだった
なのに…
僕は僕を不幸にさせないように
必死で守っていた
僕は僕を傷つけないように
必死で守っていた
僕は僕を悲しませないように
必死で守っていた
僕は僕が大切だった
僕は僕が大好きだった
光の国で僕はそれを知った
「この道の先に」
2022/07/03
涼を求めて地面を滑る
ここが何処だか見えはせぬが
上も下も灼熱ではないか!
ああ、我の体が乾いてく
「日差し」 2022/07/02
ここ最近アスファルトに
多くの地竜が転がっている風景
彼とのデートの待ち合わせ
少し早めに到着をした
通りの大きな硝子に映る
自分の姿が目に入る
髪もメイクも崩れてない
服も似合ってる。
うん大丈夫、今日も可愛い
.
ガラスの向こうの女の子
さっきから何をしているのだろう?
店内を覗いて髪を整えたり
微笑んでみたり…
ゆっくりしに来たカフェなのに
気になり全然落ち着けない
「窓越しに見えるのは」
2022/07/01
運命の赤い糸なんて言いますがねぇ、
『赤い糸は一本』
『ただ1人の運命の人と繋がっている』って思いがちですよね?
わたしはね、思うんですよ。
運命の人との学びが終わったら
その赤い糸が一度切れて、
また次の運命の人と赤い糸が
繋がっているとね。
価値観の変化・成長に合わせて
繋がる人が変わっていくんだとね。
「赤い糸」
2022/06/30
脳内・ガラガラ声の落語家さん口調(笑)
苛立ちや葛藤
衝動的な怒り
やり切れない涙
抱えられないほどに
高く大きく育つ
他者や自己への不信感。
時が過ぎ振り返ってみると
それはまるで入道雲のように
青空に映える真っ白い心の表れだった
「入道雲」
2022/06/29