いつかいつかと追い求めているのが、実は安価な夢と知って

だって世間では女が年を取ればジャンク
それが男ならばヴィンテージなのだもの

もういいだろう許してくれ
昨日髪を下ろした場所さえ覚えていない

夜の似合う幼年と、
海の似合う若年と、
ハミングの似合う中年と、
ガーデンの似合う老年を経て、
全て無駄にして棺屋を儲からせたいのである

日の当たるガーデンで
女性として老いていけたら、なんて幸せなのだろう
しあわせだった頃をなぞるのだ
そして全てを許すのだ