理解しきることは不可能ですが、頭の片隅にでも置いておきます。
もし失念していたら、お手数ですが、またこうして教えていただけますか。

どれだけ本音を語ったところで、それが孤独と訴えたところで、マジョリティで健常者である、数々の犇めく不神経者どもにはわかるまい。血を吐くほどの苦悩のすべてを、エイムも合わぬまま逆張りと言われてしまっては、かなわない。
心の底から理解できぬのだろう。それはいつだってお互い様であっただろう。それなのに、糾弾され続けるのは、いつもこちら側なのだ。私はそんなに、そんなに数奇に生きてきたか。

母から与えてもらった人の言葉を
我が物のように扱うようになったこの言語野は
ついに母の不名誉を吹聴するまでになりました

母から与えられたこのえらばれし贅沢を
さも当たり前と思い巧みに操って
猿に毛が生えた(実際は毛がなくなったのですけど)程度の動物が
今全てを潰して参ります

頭の悪い者が自分を頭の悪いと
気がつかぬまま死んでいくのが
私にとって何よりも許せぬ事柄でした

生まれ故郷よ、どうか達者で
おいて行く私を許してください
きっとこの地を踏みに来るから、
またお煙草を燻らせるから
それまで優しく見送っていて
それまで優しく見送っていて

帰り道だけ恋しくなるなら
暫く思い出しもしないでしょう
ただ訛りだけがそんなに励まして
謝ることすら憚られるのだ
きっと帰ると言わせないのだ