12/16/2022, 7:30:51 AM
ボールと一緒にくびとばねえかなーって
ちょっと本気になって考えた
所属してる輪の中で
限りなく弱者で底辺な自分。
弁えるのに慣れた
イキイキしてるのが憎かった
《____女子生徒、初冬の手記》
12/14/2022, 9:55:08 PM
ああ、喉が乾いている。
前世から欲した麗かな水は
こんなにも温く薄い味をしていたっけ?
――ああ、喉が乾いている。
昨晩剃った眉は誰にも気付かれず、
一人干からびたグラウンドで水を摂るのだ。
12/14/2022, 4:31:22 AM
偉人にだって、悪癖はあろう
かわたれの彼方に歴史は連なる
声を上げて問うてみるか?
いやいやまさか、答えはしまい
十世紀後の言の花弁なぞ
決して彼らに交わらぬ
――さて、本当にかの父は十時間も眠るのか?
__雪の上に投げ出された四肢は感銘を含んでいたのか?
あまり嘘は、吐かぬといい
残された手記は逸話と共に。
冗談は安いと悪夢と化すのだ
12/11/2022, 6:19:17 AM
ああ、これで、やっと
__解放されるって、そう思ったんだ。
12/9/2022, 11:14:32 PM
いつもと同じ。
だけど確実に、今日にしか存在しない夜景と、ノスタルジックなギターの音に耳を澄ます。
《あの非行少女を産み落とした人がいること、
誰もがこの世を悪夢だと思っていること。》
ここでふとあなたは、
夜空に靡かれ持ち上がる髪に目を細め
てらてらと蛞蝓のように青臭く光る月に向かって
吐息を落とした。
_____帰る場所なんて、亡いんだなあ。
…今夜の風は、いちだんと生ぬるい。