晴れ時々真っ白。
表す言葉としてはそれが一番ぴったりで正しい。
将来の不安とか親のプレッシャーとか周りの目とか一度でいいから自分が1日中何も考えず良い気分で過ごしてみたい。
ハハッ、無理だよね
結局今日の心模様は雨時々曇り空に変えておこう。
さようなら今日の僕、今日の俺。
明日は頼むよ明日の僕、明日の俺
明日の心はどんな感じかな
[今日の心模様]
『たとえ間違いだったとしても…俺は…この道を突き進んできたんだ!!』
アニメの言葉にそんな言葉があった。
大好きなアニメだった。
たとえ間違いだったとしても…
そう言って自分の絶望をはねのける主人公に
なりたかった…
高校生になった僕は脆かった。
小学生の頃憧れていたアニメの言葉すらもう忘れて空を眺めていた。
愚かで醜いと思う。
ヒーローとか正義の味方とか主人公だとか馬鹿みたいな理想ばかりを掲げている過去の自分が愚かで恥知らずだなって思ったりして、
笑えたら変わったのかもしれない。
だけど、進んできてしまった道だ。
たとえ間違えだったとしても、正解だったとしても。
もう過去には戻れないのだから。
[たとえ間違えだったとしても]
月光は雫のように光を落とす。
とある小説に書いてあった一言だった。
この言葉が妙に頭に残る、印象深いといえば良いのかなんと言えば良いのか、正直頭に残っている以外にはない。
雫は月と言う源が落とす光、人類にとって水と同じように必要なものである。
月に手を伸ばしても絶対に届かない。
だけど月が落としてくれる光は感じられる。
それは一つの光を雫と形容し
願いを込める雫として
[雫]
物欲が僕にはなかった。
人に言われるまで気づかなかった。
幼い頃から周りの同級生がゲームの話をしていても、アニメのおもちゃの話もすべて僕だけは欲しいとも思わなかった。
親にとっては不気味で気持ち悪くて子供らしくなかっただろうと思う。周りの子供が駄々をこねてゲームやおもちゃを欲しがり喜んだりしているのに僕だけは興味もそのもの自体も見もせずにただ過ごしていた。
どこから始まったのか、どこでそこに至ったのか、どこでそれに気づいたのか、そのすべてが幼い頃の無意識が行っていた無欲と言うものだったのだろう。
しかし、それに気がついても物欲も何もわかなかった。
気持ち悪い。
欲しがることが正義なの?
本当に子供らしくない。
子供らしくって子供だからそういなきゃいけないの?
あんな不気味な子私の息子に近づいてほしないわ。
ただいらないだけなのに、欲しくないだけなのに
結局、僕はいらない。
そう気づいた
僕は幼い頃からずっと何もいらなかったんだ。
だから、だからこそこれからも
何もいらない。
[何もいらない]
未来視とか千里眼とか昔の僕は憧れた。
今はもう憧れないのか?と聞かれたら嘘になるけれど、そこまでこの世界は物騒じゃないだからこそ、あまり必要に感じない。
ただ学校に通って、本を読んでゲームして寝る。この日常が僕でいつもだ。だからこそこの日常が続くと信じてる僕は未来視とか必要ない。
たしかにロマンは感じるさ、僕だって現役高校生だし心に厨二病を飼ってるタイプの人間だ。だが、能力を持ったところで何になる?強さ?知力?それこそファンタジーだろうし、いらないものだろう。
未来なんて見えないほうがいいんだ。
目の前の絶望知っていながら救えない苦しみも。
信頼してたのに裏切られると知っていても…
確定した未来の景色なんて本来見えないままで良いんだよ…
ハハッ…君たちが未来を見えるようになったらどうするかい?
楽しむかい?喜ぶかい?それとも、僕と同じように…
絶望するかい?
[もしも未来を見れるなら]