二人ぼっち#42
あれだけ笑っておいて、まだ笑い足りないのか。ハズレだとまたボクを否定するのか。
あれだけ頑張ったごめんなさいとあなたの機嫌をとっても罵声は日に日に増え続けるばかりでバカみたいだ。
理解できないと投げ捨てられたボクの個性を産み落としたこの命を抱かずに捨てるのか。
それなら自分で逃げ出してやるよ。愚かだと君も笑うかい?なら、一人でバカにしてれば良いさ。いつか、君にも笑われる日が訪れるから。
その時になったらボクと二人ぼっちで幽霊少女になって居場所のなっなってクランクアップしようとしてる人たちの背中を押してあげようよ。そうしたら、二人ぼっちじゃなくなるね。
泣かないよ#41
「私、泣かないよ」
誰もいなくなった校庭で一人で叫んだ。
夕暮れ空に宣言してやった!
君が誰を好きでも、私は絶対に応援するよ。
この言葉は喉のなかで蒸発したけれど、必死に涙を噛み殺して笑顔を作った。
早咲きの桜の桃色が輝いて見える。
あぁ、恋しなきゃよかったかもな。
そんな風に思ったけどやっぱり撤回!
毎日楽しかったからよし!
恋は叶わなかったけど、これからも最高の友人として君の隣とはいかずとも関係が続くんだもんね。
高望みはしないって決めたんだもん。
これで満足だよ。
怖がり#40
「また桜が咲く季節になっちゃった」
これを毎回呟くような臆病な私を好きなわけないよね。
そのくせして第二ボタンもらっちゃったらどうしようとか考えてる自分に呆れてる。
でも、伝えてみたら案外恋になっちゃったり?
知らんけど。
でも私もすごいでしょだってずっと君のこと好きなんだよ。
履き慣れないローファーでちょっと大きな制服着てるそんな時からさ。
でも、気づいたら卒業だって。
私怖がりだから、タイムカプセルにこの気持ちしまっちゃおうかな。
でもなぁ〜同窓会とかで会った時彼女とかいたら嫌だな。
はぁ、卒業したくないな。
星が溢れる#39
きみのせかいにおじゃまするよ
わたしのこころときもちのとびら
どれだけふたしてきもちおさえて
むりをしたけどやっぱりむりだな
ほしがあふれるそらになげたことのは
ほしへのほうこくしっかりしたよ
安らかな瞳#38
「もしもし、私の声聞こえてる?」
何度も彼に呼びかけた。
でも、私の問いかけにはうんともううんとも返ってこない。
何度も呼びかける。
「頑張って生きるよ、私が君の分まで後悔のないように。」
「君は私のことになると心配性になっちゃうよね。」
「ごめんねよりもありがとうをいっぱいくれたよね。」
「こちらこそありがとう、ありがとう、ありがとう。」
私はぼやけた視界の中で感謝を投げ続けた。
君が安らかな瞳でさいごにくれた言葉のプレゼント
『僕は君からたくさんの言葉とありがとうをもらえて幸せだった、今度はその言葉であなたの周りの人たちを幸せにしてあげるんだよ』だった。
私たちにとってホワイトデーは
“君が真っ白になった日、真っ白になった私が再び彩られはじめる日”