colorless.K

Open App
11/13/2024, 3:36:24 PM

また会いましょう 11.13

私にはたった1人唯一、親友と呼べる人がいた。
学生時代はずっと一緒に帰ったりしていたし、何度も遊びにも行った。

休み明けで、久しぶりの学校。
登校はいつも別々で来ていた。
教室に入ったとたん違和感を感じた。
いつもなら、私より先に居るはずのその親友が居ないのだ。
とくに休むなんて事も聞いていなくて、ちょっと寝坊したのかな、なんて思っていた。

家に帰るとお母さんが凄く言いずらそうな顔をしてこちらに来た。
どうしたのか理由を聞いた。

お母さんから返ってきた解答は
「その子が事故にあった」というものだ。
頭が真っ白になった。
言葉を理解することができなかった。

それからなんだかずっと暗い気持ちのままで、前まで好きだったことも全部どうでも良くなった。
それくらい、ショックだった_

今日はその子の葬儀の日。
ほんとにお別れなんだ、と思うとまた悲しくなってきた。
まだやり残したことたくさんあるのに。

火葬される瞬間を見て、なんとも言えない。
でも、後ろばっか振り返っていてもなにも始まらない。
そう簡単に割り切れるもんじゃないけど、少し前を向いてみるよ。
私も役目が終わったらそっちに行くからさ。

また会いましょう。

11/12/2024, 3:05:35 PM

スリル 11.12

「心霊スポット行かない?」

突然、咲希がそう言い出した。
私達は普段学校でも、私を含めた3人で仲良しグループで行動している。
そのうちの1人が咲希だ。

結局ほか2人が行きたそうだったので私もOKした

当日行ってみると、やっぱり妙な悪寒を感じた。
長めのトンネルがあるのだが、奥に行けば行くほど、鳥肌がたっていく。
何処後の「スリル満点!ジェットコースター」だの、アスレチックだの、そんなのより怖かった。
ここに来ることがホントのスリルを感じた気がした。

トンネルをぬけた先で写真を撮ろうと言うことで、4人で撮った。
みんなで、「これ、人みたいじゃない!?」など、心霊写真ではないかなど、話していた。
まあ、ほとんどが それっぽく見えるだけ のモノだと思うが。

その後、帰ってきて撮った写真を改めて見てみた
そこにはトンネルと、私達4人の立っている姿がしっかりと見えていた。
そして、拡大してみると手の様なものが見えた気がしなくもない。

まさか、ほんとに心霊写真が撮れた
…なんてね

11/11/2024, 3:35:25 PM

飛べない翼 11.12

人には誰しも輝ける才能がある
これはただの綺麗事に過ぎないと思う。
たとえ常人よりも上でも、上には上がいる。
才能という翼をもって、誰もが羨むように飛ぶ奴と、翼を持ちながらも飛ぶことのできない人。
まあ、それが殆どだと思うけど。

大きさも色も関係ない
どんなに望んでも、だめな奴は駄目なんだよ
上にかないっこない
結局生まれつきのモノさ。

11/10/2024, 3:30:13 PM

ススキ 11.11

「先輩、好きです」

私は今日、ずっと想いを寄せてた人に告白した。
返事は「NO」でも「YES」でもない。
一旦待って欲しいとの事だった。

その後、家に帰ったが気になりすぎてまともに居れない。
もし断られたら私はもう、立ち直れないかもしれない。
それぐらいほんとに好きなの。

気持ちを落ち着かせるために散歩に行ったの。
もう夜で、当たりは暗い。
ちょっとした、人気のない公園。
ここは私のお気に入りの場所。
ススキが生えていて、ここに来るとなんだか落ち着く。

そんな景色を眺めながら、「恋」と言う呪いを唱えた。

11/9/2024, 11:54:22 AM

脳裏 11.09

脳裏に焼き付くこの記憶。
何度消そうともまた這い上がってくる
なにもかも捨て去りたい

もう赦してください

Next