1/11/2023, 4:15:47 AM
夜の繁華街で、高校生に「早く帰りぃ」と声をかけるおじさんがいる。
そのおじさんに声をかけられた。
「高校生かい?」
「いいえ、ハタチです」
と嘘をつくと、「じゃあ、ええ」と言われた。
ええんかい!
と思わず口にして、帰り道を急いだ。
1/9/2023, 10:49:30 PM
娘が編み物をはじめた。
好きな人でもできたのかと思って聞いたら、
「三日月にマフラーをかけてあげたい、寒そうだから」
と答えた。
満月はかけにくいからいいやとのこと。
はぐらかされてる気がしたけれど、そうなんだねと相槌を打っておいた。
1/9/2023, 8:45:21 AM
県立色とりどり高校の生徒は、色とりどりの格好をしている人ばかりなので、地味な服装が逆に目立つ。
おかげで陰キャのわたしに、人生のモテ期がやってきた。
1/8/2023, 4:08:37 AM
空から降ってくる、みぞれのひと粒が、耳元を通り過ぎる瞬間に言った。
「もうちょっとで雪になれたのになー」
その言い方が、じんわり暖かい。
「そりゃあ、雪にはなれないよね」と笑うと、みぞれはぼくの肩で水になった。
1/6/2023, 2:15:22 AM
三学期、冬晴れさんの隣の席になった。
一、二学期とは比べようもないほど輝いてるので、たぶん好きになってしまうと思う。