「君の奏でる音楽」
新しく入った大学はとても楽しい、友達も沢山いるしなにより環境がいい
「大学のサークルかぁー、どうしようかな」
そう思っていた時あるサークル名が目に入った。
音楽サークル。俺は元々音楽を聞くのを好きだったし、楽器もかなり得意な方だ。興味が湧き、見学に行った。
そんなときある女の子の演奏にとても惹かれ、ある恋に落ちた。
「麦わら帽子」
暖かい風がふわりと吹いた。もう夏か、そんなことを考えていたら
「ちょっと早くー!!置いていっちゃうよ!」
麦わら帽子を頭に抑えながら、そう言って健気に笑う君の姿が見えた。
時間は早いね、もう今年で君と過ごす夏は4回目。
あれ、おかしいな、僕たちの夏は2回目でもう終わってるはずなのにね。
「終点」
「今までありがとうございました」
この言葉を聞いた瞬間、様々な気持ちが胸をよぎった。
悲しさ、受け入れなければならない絶望、もしかしたら実はまだ貴方と居れるのかもと言うほんの少しの希望。
だけど貴方はそんな私の気持ちを無視して思い出を話すだけ話して枠を閉じた。
これが私のほんの恋心の終点だった。
「上手くいかなくたっていい」
私はある程度のことしか出来ない凡人だ。
勉学も運動も全て平均的。だがそれでいい。
当たり前のことだが、全ての物事を上手くこなし、全ての人間から好かれるなんて不可能のことだ。それでいい、いやきっとそれがいいんだ
完璧を求めれば求めるほど自分をきっと壊してしまうのだから。
「蝶よ花よ」
蝶は必然的に花に惹き付けられる。それが蝶、虫自体の働きでもあるのだから当たり前の行いだ。
私は必然的に貴方に惹き付けられる。だけどそれは絶対のことでは無い、永遠に続く訳でもない。働きでもない。だけどこうして貴方を常に思っているのはきっと本当に気持ちなんだろう。
そう思わせてくれるような貴方と出会えてきっと幸せなんだろう