ほととぎす

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9/16/2025, 6:23:26 PM

「学生のうちはまだ答えがあるからいいけど、社会に出たら答えなんて誰も教えてくれないよ」みたいなことをたまに聞くが、私はあれが嫌いだ。失望感が湧く。その言葉を吐く大人たちから透けて見える、「自分たちこそが本当に苦しんでいるんだ」というあの負の優越感みたいなものが惨めったらしくて仕方がないからだ。

9/15/2025, 4:17:20 PM

私は私の中にセンチメンタルな感情が湧くことが、嫌で嫌で堪らない。臭くて臭くて堪らない。「自分を物語の登場人物のように考えて、そんな自分に酔ってるだろ?」という考えがどうしても迫って来て、恥ずかしくなる。自分がセンチメンタルな感情を抱くことに相応しいなんて到底信じられない。

9/14/2025, 7:17:50 PM

月に関する言葉と言うと、多くの人は夏目漱石の「月が綺麗ですね」を思い浮かべるだろうが、私は尾崎放哉の「こんなよい月を一人で見て寝る」が真っ先に浮かぶ。これは私がロマンチックなものを好まないことと、孤独なものに惹かれやすいことからだろう。孤独なものの方が美しいものとの相性が良くて、美しいものはさらに美しくなるように思う。君なんてものはない方が月はきっと美しく輝く。

7/14/2025, 5:06:40 PM

夏をテーマにした物語とか曲ってものすごく多いから、青空とか蝉の声とか夏風とか、夏らしいものの至る所に、その匂いが溶け込んでいる。だからそういうものに触れるたび、情緒的なものがほんのり心に浮かび上がって来る。

7/12/2025, 3:08:12 PM

私の家では風鈴は吊るされていなかったから、その鈴の音はアニメや映画のような物語の中でしか、ほとんど聞いたことがない。そのため私にとって風鈴の音は、実際の夏というよりも理想の夏の象徴であって、そこには物語で得たイメージがふんだんに練り込まれていると思う。この膨れ上がったイメージを壊したくないから、現実ではあまり風鈴の音は聞きたくないかもしれない。

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