例え
続きが無くたって

それでも
続くのが人生だ


何度も何度も何度も
うつくしい自分を

何度も何度も何度も
追葬してきた

したいの山の中に
何かがあって

何か起こる事を信じて
奇跡を待つ

もう価値のない
それの断片

苦労を
重さとして捉える

そうすると
重みで生を感じる

何だかずっと
重力に殺されそうだ

そんな気がした

ある日
急に軽くなる

そんな事が起きたら

宙も飛べるのに

なんだっけ？

昔
君が言った言葉

月が何とかってやつ

…覚えてない？

夏目ナンタラさんの
名言とかなんとか

…知らない？
………そっか

私ね
君の事、好きだったよ

私じゃ、月にも
星にもなれないけど

私じゃ
君の隣に居られないけど

所詮、全てが
妥協の産物で

その先の
何かに

期待出来るほど
子供ではなくて

虚無を抱えて
ただ生きる事を

頑張っていると
正当化したって

虚しくなるのが
これからの人生？

言葉だけの
"普通"しか知らないの

あんまりな言い分に
宙に浮いた感情

掬いようのない
ドロドロしたモノ

一瞬

確かに
時が止まった

この瞬間に
超えてしまったのだ

あの、境界線を

間違えてしまった