ただひたすらに
虚しかっただけだ

この永遠にも近い
そんな地獄を

生きていきたいと
願ってしまったからだ

でも
君は分かってくれない

この痛みも後悔も

全部全部
理解してない

だから
根本的には

君の所為

夕焼けの川沿いを
ただひたすらに走っていた

なんで！
そんなのって！

懐かしいような
切ないような香り

水の音と
五時の音楽

昔は
今までは

当たり前だったそれ
　　

これからは
確かに変わる

そんな出来事だったのだ

こぼれたアイスクリーム

幸せそうな君を見るたび
とても苦しかった

きっと
この先もずっと

「ちょっと、アイスこぼれてるよ」
慌ててティッシュを差し出す

それは
なんの慰めにもならないけど

「ありがとう」
貴方の言葉に苛つくけど



『せっかく買ってやったのに汚すとかマジ最悪』
あんな嫌な顔と声より
きっとマシ

だから
「お母さんみたいだよね」
ニコニコと笑う友人に囲まれて

今もきっと
幸せなはず

『ごめんなさい。お母さん』
全ては知られない
トラウマのままで

その手から
伝わってくるのは

暖かさと
虚無感

手を伸ばしても
届かないのに

貴方の手は
どうやったって

届いてしまう

それは
痛みを伴って


誰よりも
優しく

そして
鋭かった

針が
狂ったように
回り出す

それを
ただの痛みだという

正しい向きは
とうにわからない

向かう道は
ただの暗闇

それが
この先の人生