7/6/2025, 1:19:59 AM
奇跡なんて物
物語の中にしか存在しない
そんな事
分かっていた
現実的に生きるなら
期待する事が
罰みたいなもんだった
波打ち際
君は呼んではくれないんだ
私の名前を
救いの言葉を
波の音は
あの日と何ら変わりなかった
7/2/2025, 8:16:22 AM
少し湿っぽい
シトラスの香り
ちょっぴり残念な
石鹸の匂い
どこかで生まれた
本当に僅かな差
それがどうして
ここまで大きくなったのか
分からないほど
馬鹿ではない
幼かった二人が
再会した夏は
苦しいほど
切ない匂いがした
6/30/2025, 7:19:29 AM
いつまでも
哀しみを湛えた
淡い瞳
優しい背中
手を伸ばせば
溶けてしまう
飽和した
一つの空気に
悲しみの青は
自分には重い
深海の深さは
貴方の痛みの重さ
それは
自分では行けない所
6/27/2025, 12:41:00 PM
それは
ありふれた世界の
ありふれた人物達の
プロローグ
光を受けて輝く
大地と海
進む先は
きっと光
丘の上から
見送る私は
きっと始まりを
願っていた
6/26/2025, 12:59:01 PM
せめて
悲しくならないように
理屈じゃなくて
思い込み
ただ
祈っていた
痛みとか
哀しみとか
全部背負って
歩いて行けるように
最後の声は
勤めて明るくしたかった