人間未満

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3/20/2025, 11:02:23 AM

温かい体温
伝わる熱

そこから、
私の思いも伝われば良いなって

そう
思って

夕焼けに染まった街の中
同じ色をした君の頬を

じっと眺めて
祈った

手がじんわりと汗をかいて
少し焦ったけど

それも、
今思えば

大事な記憶だった



手を繋いだのは
あれが最後だっけ?

3/19/2025, 10:33:55 AM

幼い声がした
4、5歳くらいだろうか

男の子とも女の子とも言えない
高くて可愛らしい声



あの頃は良かった
…良くなかったけれど

『私』と『僕』があったから
一緒に生きれたから

孤独ではなかったし
『自分』があった

今の自分は
どちらでもあり
どちらでもない

「どこ?」
昔の自分は、まだ、

くらいくらい
底無し沼にいる

今の自分は
果てしない空の下で

自分を見失っている




3/19/2025, 4:21:12 AM

大好き

その言葉が簡単に言えたなら
こんな事にはなってない

思っていない訳じゃなく
言う様なキャラじゃないからじゃなく

伝えてしまったら
どうなってしまうのか

それが
予想出来ないからだ

変わってしまう関係を
酷く恐れていた

だから
『大好き』は

心の中にいる
私の独り言だ





3/17/2025, 10:06:48 AM

誰も不幸にならない結末
それを唱える貴方が好き

誰よりも強くなる
それを実行した貴方が好き

誰かを愛したい
そう願った貴方が好き

でも
大っ嫌い

世界で一番
大っ嫌い



叶わぬ夢だ

もしもの世界があるなら
貴方が居ない世界に行きたい

貴方の価値を知りたいから

貴方が殺した存在を知りたい
貴方が奪った栄光を知りたい

知りたいんだ

私は貴方になれるのか




貴方が居ない世界なら

夢が叶うかもしれない



3/16/2025, 10:35:41 AM

あの匂いは
何の花の香りだったか

花の名前は忘れても
香りだけは鮮明に覚えている

貴方のシャツから
ふわりと薫る

その香り

香水だったか
柔軟剤だったか

駅のホームですれ違った
とある人の匂い

その香りは
懐かしい記憶を伴った

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