透明になれたら
幸せになれるかもと

怠惰な妄想をしてしまう

自分という存在が無ければ
自分が傷つくことも無いから

透明で美しい姿を想像出来る
透明で素晴らしい未来を想像出来る

それが
現実逃避なのは分かっているけど

風の様に
幸せな所に行けるように

不幸が永遠に続いてしまう
人間という存在を好きになれないから

いつまで
こうしているのか？

漠然とした問いは
目の前の空に消えていった

卒業と入学
たった一か月の間に
二つの出来事があった

でも、
きっと、

何も変わらない

そう思ってしまう
…思えてしまう

ありがとう

おめでとう

感謝の言葉にも
祝いの言葉にも

変化の意図はない

ただ
終わって、はじまるだけだ

手を伸ばせば伸ばす程に
遠くへ遠ざかる

二度と届かない場所へと
消えてしまう

幼い頃に見た
美しかった夜空の姿は

記憶の海に沈んで
届かなくなった


貴方は届くかな…
届くと良いな

流れる星の一瞬を
消え行く姿を焼き付ける瞳を

忘れないように
生きる事は難しいけれど

今日
誰かが歓喜した

今日
誰かが絶望した



覚悟を決める事も出来ずに

ただ
後悔をしていた



願いが叶うなら

知りたいと思う



遥か先の未来

何処かで会える奇跡を

貴方がくれた
たくさんの優しさ
考え方
感じ方

今も私の心の中で
確かに生きている

でもね
もう無理みたい

大丈夫
いつか帰ってくるよ

貴方はずっと
一人じゃない

単独行動が好きではあったけど…



…まぁ、とりあえず！

貴方の側には、
貴方を支える物があるって事！
忘れないでね！



…慰めは要らないって？

貴方、
私が人を慰めている余裕が
ある様に見える？

無いってば、そんなの

慰めじゃなくて
感謝だよ

ありがとうって言ってるの
今までの事に

…だからこそ
貴方が私を支えてくれた様に

誰かが
貴方を支えてくれますようにって
祈ってるから

…側にいられなくて
ごめんね

いつか
貴方が幸せになった日に

すれ違うように会える事を祈って

ありがとう、ごめんね






諸々の事情により
これが最後の作品になるかもです
次書けても、おそらく半年後くらいになると思います

その時はまた、
皆さんに読んでいただけると嬉しいです

ありがとうございました