遥遊

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6/17/2025, 11:24:07 AM

届かないのに


何度も何度も叫んでた

何年経っても繰り返し

いっそ忘れられたなら

いっそ心が壊れてしまえば

涙が涸れた今でも

こんなに苦しんだりしない

臆病者の不完全燃焼

化石のようにカタチを変えても

声に出せなかった言葉は

疼くばかり…

届かないけどせめて

こんな月夜の下でだけは

伝えたかったあの一言

風にのせてみるの

6/16/2025, 10:12:34 AM

記憶の地図


辿り着けるだろうか

懐かしい景色に

心がのぞむ穏やかな場所に

まだ一度も目にしたこともない

まだその場所の名前も知らない

でもいつも

呼ばれてる…そんな気がしてた

私の魂が導く場所

真実の私が手招きする場所へ

長い長い時を超えながら

描いた記憶の地図を辿って…

6/16/2025, 3:53:17 AM

マグカップ


窓辺にひとつ

赤いマグカップ



いつも一緒に並んでた

色違いの相方とお別れ

寂しいような…でも

朝日を浴びて光ってる

捨ててしまうにはまだ愛しくて

でも思い出を引き摺る気はないの

自分で決めたことだから

いつかは振り向くこともなくなるから

新しい私になる為に

昨日までの私を忘れない

この小さなマグカップに

小さな種を蒔いて育ててみよう

やがてカップの中だけじゃ収まらない

広い世界に希望の苗を植え替えて

風に向かいまた雨に晒されて

生きてく私になれた時

この小さなマグカップに

ありがとうとサヨナラをしようか

6/14/2025, 7:23:02 PM

もしも君が


もしも君が通りすがるだけの人ならば

こんな寂しさを知らずにすんだ

もしも君が私の生きる景色の一部なら

流れる刻の中どんどん色褪せて

私の中で変わり果てていたのかも

知れない

あの日の出逢いもあの日のサヨナラも

もしも君と私に必要なことだったなら

今なら言える

そこにはたくさんの愛があったね…と

もしも君がこの空の下

幸せでありますようにと願う

そんな私の声が届きますように

君は出逢うべくして出逢えた人だから





6/13/2025, 9:33:27 PM

君だけのメロディ


言葉にならない

思いの丈を

音に紡ごう

泣きながら微笑みながら

君だけのために

僕だけのために

出逢わなければ良かったなんて

大ウソついて背中を向けて

大嫌いな誰かを演じて

現在(いま)も苦しんでる

それでも君が笑ってるなら

大丈夫…

今日もひとり口ずさんでる

君だけへ捧げるメロディ

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