届かないのに
何度も何度も叫んでた
何年経っても繰り返し
いっそ忘れられたなら
いっそ心が壊れてしまえば
涙が涸れた今でも
こんなに苦しんだりしない
臆病者の不完全燃焼
化石のようにカタチを変えても
声に出せなかった言葉は
疼くばかり…
届かないけどせめて
こんな月夜の下でだけは
伝えたかったあの一言
風にのせてみるの
記憶の地図
辿り着けるだろうか
懐かしい景色に
心がのぞむ穏やかな場所に
まだ一度も目にしたこともない
まだその場所の名前も知らない
でもいつも
呼ばれてる…そんな気がしてた
私の魂が導く場所
真実の私が手招きする場所へ
長い長い時を超えながら
描いた記憶の地図を辿って…
マグカップ
窓辺にひとつ
赤いマグカップ
いつも一緒に並んでた
色違いの相方とお別れ
寂しいような…でも
朝日を浴びて光ってる
捨ててしまうにはまだ愛しくて
でも思い出を引き摺る気はないの
自分で決めたことだから
いつかは振り向くこともなくなるから
新しい私になる為に
昨日までの私を忘れない
この小さなマグカップに
小さな種を蒔いて育ててみよう
やがてカップの中だけじゃ収まらない
広い世界に希望の苗を植え替えて
風に向かいまた雨に晒されて
生きてく私になれた時
この小さなマグカップに
ありがとうとサヨナラをしようか
もしも君が
もしも君が通りすがるだけの人ならば
こんな寂しさを知らずにすんだ
もしも君が私の生きる景色の一部なら
流れる刻の中どんどん色褪せて
私の中で変わり果てていたのかも
知れない
あの日の出逢いもあの日のサヨナラも
もしも君と私に必要なことだったなら
今なら言える
そこにはたくさんの愛があったね…と
もしも君がこの空の下
幸せでありますようにと願う
そんな私の声が届きますように
君は出逢うべくして出逢えた人だから
君だけのメロディ
言葉にならない
思いの丈を
音に紡ごう
泣きながら微笑みながら
君だけのために
僕だけのために
出逢わなければ良かったなんて
大ウソついて背中を向けて
大嫌いな誰かを演じて
現在(いま)も苦しんでる
それでも君が笑ってるなら
大丈夫…
今日もひとり口ずさんでる
君だけへ捧げるメロディ