手紙を開くと


手紙を開くと青い文字

懐かしい文字が泣いている

少し滲んだ文字の向こうに

ごめんなさいを呟いた

伝えたい思いはたくさんあるのに

まだまだ素直になれない

それでも笑ってくれるから

それでも優しさをくれるから

手紙を開くと

忘れてしまいそうな素直な私が

顔を出す

すれ違う瞳


キミを見つめてるだけで幸せだった

どんな雑踏の中からでも

キミの姿は見つけられたのに

何故？何故…

互いの目には何も映らない

互いの瞳の中にある

繋がっていた思いはもうわからない

探り合うことも今は疲れて…

わたしはもう探せない

あなたに私はもう映らない

雑踏の中の景色に溶けてしまった

青い青い



忘れないで

空の広さ

海の深さ

そこから始まる

青い物語り

青い　青い

恐る恐る歩き出す僕らは

やがてそれぞれの道を選び

色を重ねてゆく

それでも　嬉しいとき

泣きたくなったら振り返れば

青い空　青く光る海が

きっと広がってる

青い　青い　駆け抜けた季節

sweet memorys


手のひらの中の

ガラスのリンゴ

大切に大切に隠しておいて

時々　ひとりで月に翳して見るの

魔法の言葉呟きながら

同じ空の下　笑顔でいれば

僕らはきっと大丈夫さ！

あの日からこれが私の御守りだから…

それでもたまには

泣いてもいいかな？

風と


悲しい思い出も

いつか砂のように

サラサラとこの手をすり抜けて

ただひとつ

手のひらに残るキラリ光る面影

それだけあれば

生きて行ける気がして

風に吹かれて　風に晒され

風に向かい泣きながら歩く

やがて風と共に笑える日も来る

私は生きてゆける