君と


たくさんあったんだ

伝えたいこと

一緒にしたかったこと

なのに足りないものが

たくさんあり過ぎて

自分の心に追いつけなくて

笑えるほど悲しいキモチで

自分に嘘をついた

君と笑い合っていたかった

君の手をずっと繋いでいたかった

そんなキモチを引き摺りながら

またハルがくる

春風がまた君との思い出を連れてくる

空に向かって


流れる雲を追いかけて行けば

見失った自分に

辿り着けるよな気がした

煌めく星に語りかけたら

欲しい応えが返ってくる気がした

わかってる

止まっていても何も変わらないこと

風は流れ、光は色を変え

空は私の心を映す

笑おう　　声をあげて

泣こう　　恥じることなく

空に向かって

空に描かれた景色に

導かれながら私だけの旅を

はじめまして


いつのまにか忘れてしまった

大切なこと

綺麗事で片付けては

目を逸らして

振り返り振り返り

心の傷の疼きに嘆きながら

仮面の下で泣いてた

嫌い嫌いだ

こんな自分が…

はじましてからまたやり直せないか

はじめまして…からはじめてもいいですか

生き直すチャンスをください

またね！


またね！ってあの日

できない約束をした

ズルいわたし

現在（いま）の私なら

素直なキモチ

もっと上手く言葉にできたのに

春風と共に


スカートの裾ひるがえし

あの坂道をかけた季節

泣いても笑っても

全てが煌めいてた

少しだけ大人になった私は

あの日と同じ景色を

見つめてる

新しい季節をまた風は運んで来た

春の陽射しを少しだけ

眩しく思いながらまた歩き出そう

風が示す先を