＃あたたかいね

月も星も

青く凍てつく冬木立

冷えた頬を手で温めるわたしを

覗き込んで笑うキミ

いつも意地悪な笑顔で

おまえ、ほんと子どもみたいだなぁって

今日も揶揄うんだね

それでも今夜は

冷えた指先

君の大きな手に包まれて

コートのポケットに

体ごと引き寄せられた

体温が急上昇…

あたたかいね

さっきよりまた早くなった

君の鼓動聴きながら囁いてみる

＃未来の鍵


虚ろな眼差しで

明日を見つめていた昨日を

たったひとつの言葉が

ほんの少しの温もりが

僕の視界を明るくしていた

恐る恐る優しさの言葉を辿り

手探りで僕を呼ぶ声を頼りに

歩みを進める

右へ行こうか

左へ行こうか

招く扉を開けるのは自分だけ

この鍵は未来への鍵

扉の先の世界に待つのは

まだ見ぬ新しい僕

夢にのみこまれぬよう

夢を乗り越えて行けるように

＃星のかけら


泣いて泣いて泣き腫らした昨日

それでもまだ悲しくて

こんなに泣くくらいなら

好きと言ってしまえばよかったのに…

子どもじみたプライドだったね

大人ぶった罰だね

心に空けた穴は塞がらない

零れ落ちた涙

今は星のかけらに

風吹き抜ける胸に蒼く光る

＃Ring Ring


あなたの

何気ないひと言が

私の心に響くよ

あなたの

さりげない優しさが

胸の鼓動をはやらせる

忘れかけていた

誰かを愛おしいと思うキモチ

揺り動かすのはあなた

Ring Ring

＃追い風


向かい風も

進む歩みを停めなければ

やがて追い風に変わる

転んでもいい

休んでもいい

また歩き続けるならば

必ず時は君の味方に変わる

風は君の道標となる