遥遊

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11/6/2024, 10:20:50 AM

#柔らかい雨

傘の花の中

たたずむ私

身動きさえできず

ただ空を見上げて

聞こえるはずのない声を探す

哀しみなんて流れてしまえ

寂しさなんて溶けてしまえ

少しだけ微笑んで

目を閉じれば…

雨も優しい

やがて柔らかに私を包み

垂れこめた雲の隙間から

光を連れてくる

雨もいい

今のうちに泣いてしまおう

11/5/2024, 10:14:04 AM

#一筋の光

曇天の空

小さな切れ間から

一筋の光

それは小さな優しさのひとつひとつ

荒んだ心に温かい滴落として

そこから生まれる言の葉の魂達

ありがとうの花びらと共に

雲を散らし

明日の空を広げて微笑む

11/4/2024, 10:22:14 AM

#哀愁を誘う

色づく街

夕暮れに頬を冷やす風

淡墨を流したように雲が

夜を呼ぶ

冷えた手をポケットに入れ見上げた空

キミの足音が聞こえた気がした

振り向いた先に懐かしい笑顔が…

そんな気がした

遠い空の下 違う景色の中

違う今日をあなたは歩いてるのね

込み上げるせつなさ抱え

私も何かに誘われるように

闇にとけてく

11/3/2024, 10:39:43 AM

#鏡の中の自分

何が生まれてるのだろう

私の中で…

何かが変わって来てるはず

どこかが変わってきてる

目の前にいる私に語りかける

目の前の私が問いかける

昨日失くしたものの代わりに

今日手に入れたものを

またひとつ未来の糧にできたなら

いつか鏡の中の私は

応えてくれるだろうか

心からの微笑みを添えて

11/2/2024, 12:18:24 PM

#眠りにつく前に

今日もまた刻を泳ぎ

抗いながら夜を迎えた

星明かりさえ遮る雲の下

口からついつい出そうになる

弱さや愚かさを

見えない星を数えながら

新しい刻の流れを待つ

目を閉じて全てを鎮めて

目覚めた朝には

この雲が消えて

明の星に出会えますようにと

祈りながら 

願いながら

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