#ジャングルジム
空が高い夕暮れ時
いつもこの場所から
街灯りが灯るのを待っていた
足音が聞こえてくる気がして
優しい眼差しが帰ってくる
そんな気がして
耳をすましても聞こえてこない
いくら呼んでも返らない
あの日手を振りながら
小さく消えていった背中は
アスファルトの森にのみこまれていった
小さな私をここにのこして…
もうのぼることもないジャングルジム
茜色に染まりながら
幼い影を映してみせる
帰らないヒトを思い出の中に
閉じ込めて
#声が聞こえる
届けたい言葉
受け取りたい言葉
言えなかった言葉
言わなかった言葉
声にならない
声にできない
弱いわたしの哀しい言葉
欲しかった優しい言葉
今夜はひとり月を見上げ
思いを巡らせる
聞こえるくるの
聞こえてくるの
私の中の私の声が
私が探す愛する言葉
いつか声に出したい愛ある言葉が…
#秋恋
一瞬で燃え上がる恋もあれば
様々に染め上げてゆく恋もある
どこかでいつか冷めてゆくと
気づきながらも
惹かれてゆくのは運命だから?
いつか白く染まる世界に
消されてゆくのか
鮮やかな彩りを胸に抱きながら
白い世界の中で温めあうのか
センチメンタルを
グラスに溶かし飲み干して
愛しい横顔見つめてる
#大事にしたい
ついつい忘れてしまう
何が大切か…を
ついつい背中を向けてしまう
素直になるのが怖いから
今を生きるのに必死で
愛されたいキモチばかり追いかけて
愛することをおざなりにしてた
ついつい目を逸らして
無かったことにしてしまおうとする私
愛せないものに心が応えるはずはない
今気づいた大切な事
大事にしたい愛するキモチ
まずは自分を愛することから
やりなおそうか
#時間よ止まれ
幸せと不幸せ
いつも背中合わせ
ひとりでいて寂しいよりも
あなたといても寂しいと感じるのが
もっと辛くて
だから昨日までの幸せなんて
信じられなくて
いつもいつも心の中で祈ってる
あなたが見つめる今この時を
あなたが微笑むこの瞬間を
閉じ込めてしまいたい
私の腕の中に
祈るような願いを
光の中においもとめて
ひとつ ひとつ
受け入れながら
静かに時のかげに祈ろう
時を留めないと
時をみおくらないも