#香水
あの日に限って
いつもと違う香がした
それも誰かと似ているあの香りが…
いつもより饒舌で
いつもより優しいあなた
やっぱり…ね
私の疑問は確信に変わったの
もっと悔しいかと思ってた
泣いてしまうかと思ってた
だけどそうじゃなかったの
これでまえへ進める
新しい一歩踏み出せる
あなたはその甘い香りに誘われて
私のいない世界へ
私は自由と孤独の扉を開ける
たぶん思い出すのね
この香りを思い出しなから
あの娘のせいにしながらも
#言葉はいらない、ただ…
会いたくて会えない
自分の心に蓋をして
貴方の心を見ないようにしてた
運命を感じながら
離れることも運命なんだと
背中を向けた
それでも消えやしない
日に日に大きくなってゆく
このキモチを
闇の中にさしこむ月明かりに
語りかける
会いたいなぁ…
すれ違うだけでもいい
あの笑顔がみたいの
たぶん言葉にならない
たぶん声にも出せない
でも ただ…
あなたを感じたいの
#突然の君の訪問。
忘れかけた頃にやってくるんだね
嬉しいような
歯痒いような
複雑な気持ちになるのは何故?
ぼくの心が少し変わりつつあるから?
それとも君の存在がまた
大きいと感じてしまうから?
遠ざかってたようで
何も変わってなどいない
変わらないようで
明らかに違ってきてる間隔
どちらが先に受け入れられるのか
君がぼくの心のドア
押し開けた今から
新しい風が吹き抜けて来る
#雨に佇む
傘の花が咲く街の片隅
憎らしそうに
空を見上げてるキミに出会った
頬を濡らすのは雨なのか
涙だったのか
言葉を掻き消すほどの雨音が
嗚咽を優しく包んでいく
今は黙って隣にいるから
雨が止むまで隣にいるから
その悔しさを少しだけでも
雨に溶かしてしまえばいいさ
やがて雲は流れ雨の街に
光は射すから
#私の日記帳
引き出しの奥
忘れ去られたdiary
捨てられなくて
だからと言って読み返す勇気さえ
無かった
そのまま月日は流れて…
時間が解決するって確かにある
今だからあの頃の自分と向き合えるのかも
今だから貴方の気持ちにも
寄り添ってあげられる
それでも最後の涙で滲んだページには
置き去りにした私の心が
微かにまだ息づいてた
読み返してまた
明日を笑って生きよう
喜びも悲しみも糧に変えて