#突然の君の訪問。
忘れかけた頃にやってくるんだね
嬉しいような
歯痒いような
複雑な気持ちになるのは何故?
ぼくの心が少し変わりつつあるから?
それとも君の存在がまた
大きいと感じてしまうから?
遠ざかってたようで
何も変わってなどいない
変わらないようで
明らかに違ってきてる間隔
どちらが先に受け入れられるのか
君がぼくの心のドア
押し開けた今から
新しい風が吹き抜けて来る
#雨に佇む
傘の花が咲く街の片隅
憎らしそうに
空を見上げてるキミに出会った
頬を濡らすのは雨なのか
涙だったのか
言葉を掻き消すほどの雨音が
嗚咽を優しく包んでいく
今は黙って隣にいるから
雨が止むまで隣にいるから
その悔しさを少しだけでも
雨に溶かしてしまえばいいさ
やがて雲は流れ雨の街に
光は射すから
#私の日記帳
引き出しの奥
忘れ去られたdiary
捨てられなくて
だからと言って読み返す勇気さえ
無かった
そのまま月日は流れて…
時間が解決するって確かにある
今だからあの頃の自分と向き合えるのかも
今だから貴方の気持ちにも
寄り添ってあげられる
それでも最後の涙で滲んだページには
置き去りにした私の心が
微かにまだ息づいてた
読み返してまた
明日を笑って生きよう
喜びも悲しみも糧に変えて
#やるせない気持ち
忘れ物をしたの
ずっとずっと気にしないフリで
今日まで来たけど
何かが足りないの
何かが引っかかって
なかなか前に進めないでいる
言葉に出来なかったキモチ
わかって欲しいだけで
終わらせてしまった自分のキモチ
嫌いな自分のまま
あなたに向き合えずにいる
いつか笑える為に
忘れ物を取り戻す為に
素直になりたい
このやるせなさを
涙に変えてしまいたい
#海へ
海のない街に来て
どれくらい経っただろう
ガラスとコンクリートに囲まれた
無機質でエキセントリックな世界を
泳いで泳いで…
ひとの波に飲まれて流されて
何処へ辿り着くと言うのだろう
ただ見つめるだけで
ただ潮騒に耳を傾けてるだけで
心が満たされてたあの頃
鄙びた街が息苦しくて逃げ出したのに
海へ 海へ帰ろう
病んだ心が叫んでる
いつも私の中にある
懐かしい海へ
悲しみも憎しみも涙に変えて
あの波に流してしまおう