#海へ
海のない街に来て
どれくらい経っただろう
ガラスとコンクリートに囲まれた
無機質でエキセントリックな世界を
泳いで泳いで…
ひとの波に飲まれて流されて
何処へ辿り着くと言うのだろう
ただ見つめるだけで
ただ潮騒に耳を傾けてるだけで
心が満たされてたあの頃
鄙びた街が息苦しくて逃げ出したのに
海へ 海へ帰ろう
病んだ心が叫んでる
いつも私の中にある
懐かしい海へ
悲しみも憎しみも涙に変えて
あの波に流してしまおう
#裏返し
甘ったれてる
そう、わかってる
それでもあなたを試してみたくて…
信じてる
それは確かだけど
あなたの優しさが怖くて哀しくて
大好きなのに
背中向けてみたり
寂しいくせに
拗ねてばかりでごめんね
それでもわたしのこと見透かしてるんだ
わたしの戯言の裏返しを
笑いながら
#さよならを言う前に
いつのまにか
言葉が通じなくなってた
互いの思いが汲み取れないほどに
そしていつのまにか
キミの顔がわからなくなってた
怒った顔も大好きだった笑顔さえも
素直に泣けないわたし
心だけが壊れていった
それでもキミも私も
どっちが先に言葉にするかを
探り合ってたよね
時間ばかり無駄にして…
それでも時間が、さらっていった
苦しみの後に残ったモノに
振り返る勇気をもらえた
だから…
さよならを言うまえに
ありがとうを云うよ
さよならと言う前に
飛び切りの笑顔をキミに
いままでありがとう
#空模様
泣き顔も
笑顔も
あの空の中にいつだってあるよって
きみはいつも言っていた
だから
どんなときも一人じゃない
わたしが見てること忘れないで…ってさ
でもどんなに晴れても
嵐が雨を降らせても
まだまだキミを感じられずに
オロオロしてるぼくなんだ
せめて風になって抱きしめて
そして声を聞かせて
空に祈るから
キミに届くように光を呼ぶから
#いつまでも捨てられないもの
錆びついた固定観念
あとひと踏ん張りが足りない
自己肯定感
笑顔の下に隠した猜疑心
大切に鍵を掛けたはずの思い出
捨てたフリをしながら
死んだ心抱えて生きてきた
誰かから見ればゴミを抱えて
生きてるようなもの
それでもワタシ
そんなゴミみたいなものに
支えられて生きてる…
近ごろは
それでもいいんじゃない?って
思えてきたの
それが
私の生きる糧なのだから