#花咲いて
夜明けの街
冷たいアスファルトの上を
ハイヒール両手でぶら下げ
ステップ踏みながら歩く
押しつぶされそうな毎日
誰かに投げかけられた言葉が
まるで針のように石みたいに
心にかすり傷をつけてゆく
誰の目にも見えない傷を
どんどん色褪せてくこの世界の中で
渇いて萎れて色褪せて
どうなってしまうんだろう
涙が頬をつたい足元を濡らす
そんな時見つけた小さな花
アスファルトの割れ目にひっそりと
強く美しく
言葉の無いエール
花は咲いてやがて散る
どう生きるかだよ…
そんな言葉が朝日とこの花と共に
私の心におはようを届けてくれた
#もしもタイムマシンがあったなら
未来を見たい?
それとも過去に戻りたい?
さあ、どうかしら?
わたし?わたしはね…
私はどうしてここに
この家族に生まれたのか
家族は私にどんな思いでいたのかを
知りたいかな?
意外と聞けそうで聞けないし、
本音は出ないと思うから。
それを知ることができたら
未来の自分に希望を持てるかも知れない
そんな気がする
#今いちばん欲しい物
欲しいものなんて
近頃は思い浮かばない
お金で買えないものならば
たくさんある
それは漠然としているけれど…
そのなかでも
私が欲しいものは
私の居場所
ホッとできて包み込まれるように
安らげる場所が
#私の名前
自分の名前が嫌いで
違う名前になりたくて…
そんな時があった
なんとなく親のエゴが感じられたから
今はそんなに嫌悪してはいないけど
諦めと自分にとっての記号なんだと
思ってる
この世の中に同じ名前の人なんて
たくさんいる
その一握りの中のひとりとして
生きて行かなきゃ…しっかりと
名前になんかこだわってなんて
いられやしないさ
私はどんなものより私らしく
わたしを生きて行きたいから
#視線の先には
見えるはずのない世界
出逢えるはずのない望み
諦めにも似た思い抱えて
俯きながら今を歩いてる
ある日風が吹いた
風の中に声が聞こえた
懐かしいような
何故か涙が溢れるような
私を呼ぶような声が…
視線を向けた風の先には
希望の光
それでもそこまでは自分で
歩いて行かなければ
視線の先にある幸せを掴むために