#子供の頃は
たぶん
可愛げのない子だった
良い子でなきゃいけなくて
褒められるというよりは
嫌われたくなくて
人の心に変に敏感な…
そんな子だった
何が欲しい?
たいしたものが欲しいんじゃない
ほっとする場所
包んでくれる優しい場所が
欲しかっただけ
もう一度子供に戻れたなら
うまく甘えられるのかなぁ
そんなこと言ってる今
ずーっと大人になれてない自分を
あの頃の自分が鼻で笑うんだ
#日常
あたりまえに慣れすぎて
幸せに鈍感になった
可哀想な僕らには
ありがとうの本当の意味が
わからない
心の在処がわからない
疑心暗鬼が自分の心さえ
分からなくなってしまう
こんな日もあるさ
あんなこともあるさと
自分の不幸に少し鈍感に
なれたなら
自分の日常を取り戻せるのかなぁ
#好きな色
私が悲しい時
私が嬉しい時
生きることが辛い時
生きることに感謝できた時
私の世界はその時々に
色を変える
一瞬色を失ったとしても
生きろ!と叱咤するように
優しく包みこむように
この地球(ほし)は
この街は生命の色を繰り返し
私に見せつけてくれる
どんな色にも生命を感じる
どんな色にも心安らぐ
#あなたがいたから
憎んでた
恨んでた
存在することの意義なんて
見出せずに生きる日々だった
悲しいね
愚かだね
そんな声を背中に感じながらも
小さくてもいい
穏やかな愛に出逢いたくて
もがいていた
重ねる日々が傷を変えて
消えることのない痛みも
したたかに生きる強さに変わってた
どんな痛みもどんな愛しさも
運命の出逢い
今ここに私がいるのは
あなたがいたから…
一人一人のあなたから受け取ったもの
全てを私の生きる糧に変えること
ありがとうをあなたに
あなたがいたから
明日辛くても
少しは泣かずに前へまた進める
#相合傘
突然の雨
窓を濡らす雫
教室の窓辺で傘の群れを見送る
放課後ひとり
雨が止むまでも少し待とうか
それとも
キミの足音が聞こえてくるまで
相合傘を横目に見ながら
黒板に書く
チョークの傘の下に
キミのイニシャル