#無色の世界
透明になりたいと願う
誰にも気づかれず
誰にも染まらぬ
自分でありたいと願う
だけど日常は
たくさんの色であふれ
無意識のうちに私の世界に
入り込んで来る
そんな世界でどこまで
自分だけを守りきれるだろう
透明でいられるのだろう
心も思考も自分の中で
眠らせていかなければならないのか…
#桜散る
春疾風
舞いあがる薄紅の花びら
追いかけて
笑い合ったあの日
散りゆく花さえ
幸せの景色だったね
蒼い時のシルエット
#夢見る心
生きてきて
失くしたものはたくさんあって
絶望して諦めて
それでも生きてるって
なんでだろ?…なんて
時折思うんだ
あなたの夢は?
求めるものは?
そんな問いに悩んだりすることすら
できないんだから
でもね でもさ
失くしたなら得たものもあったよね
いやその前に…
失くした前に得てもいなかったんじゃない?
最初から諦めてたこともあったよね
夢見ることは自由だもの
その気持ちは自分だけのものだもの
また見てみようか
自分だけの夢を
その先に行く行かないは
またその先で考えようか
夢見る心を誰も笑ったりできないから
#届かぬ思い
あなたは月
ひとり彷徨う
惑いの闇の中でも
雑踏にのみこまれ流され
行く先を見失った時も
微かなひかりで
語りかけてくる
わたしのたわいの無い言葉を
優しく受け止めてくれる
それでも近いようで遠い
掴めそうで掴めない
あなたは月
この思い
届けるすべを持たない私の思いは
ただただ
一人芝居のように
月明かりの下で恋の詩を
ナミダで詠う
#神様へ
あなたは全てご存知でしょう
わたしの過去も
わたしの未来も…
そして
時折 幸せや試練を
わたしに与えては
生きることの意味を思い知らせる
そんな中で
わたしはあなたに感謝し憎むのです
たぶんこれからも…
自分の不甲斐なさを認められずに
誰かのせいにしたくなると
ズルいわたしはあなたのせいにして
うそぶくんだ。
仕方ないことだし神様の決めたことなんだ…と
わたし 本当はわかってるんだよ
愚かなわたしを
悲しげな瞳で観ているあなたの
存在を