#冬のはじまり
時が駆け足で過ぎてゆく
言葉が白く風に舞う
ほんの少しキミとの距離が
近づいただけでも
嬉しさが込み上げて来る
街には大きなもみの木が
綺麗に飾られて
遠くからの鈴の音が近づいて来るのを
待ってる
少しだけ冷えてきた指先
キミのポケットの中
キミの右手に誘われて…
今年も六花の舞う季節を二人
優しさを分け合いながら
凍てつく星あかり見つめてる
#終わらせないで
窓の向こう
白い世界が
音も無く広がってゆく
君が弾くショパンの調べに
六花の舞
ずっと観ていたい
優しさの温度は夢へ誘う
降り積もる悲しみ
降り積もる優しさ
溶かしてはまた音さえも消してゆく
長い長い白い季節は
キミの悲しみさえ
花にかえてゆく
ずっと ずっとこのまま
きみのそばで
#愛情
愛はかさまざま…
与える側も
受ける側も
愛のカタチ
愛の定義も皆違う
だから愛があれば…とばかりは
いかないもの
愛は心を受けて返すこと
愛情はそこに血の通った思いやりが
介在することだと思う
愛だけでも情だけでも
独りよがりじゃ幸せには繋がることは
できない
#微熱
騙されたフリしてただけ
傷を舐め合っただけよ
そんないいわけ
笑いながら貴方に投げた捨台詞
遊び上手なんて
誰がつけたのか
笑ってしまうわ
背中を向けたその後で
泣いてるなんて知りもしないで
心は赤い血を流してる
今ならまだ大丈夫
少しだけ熱に浮かされただけ
優しさを勘違いしただけ
遊び上手だから
次のゲームの相手を探すわ
#太陽の下で
月明かりに微笑む月下美人
密やかに哀しみも苦しみも
受け止めて抱きしめて…
けれどキミには
向日葵が似合う
追いかけてどこまでも
悲しみなんて抱え込んじゃダメと
屈託のない笑顔で時を追い越す
太陽の下に光は広がり
太陽の下だからこそ影は
姿を現す
いつも光を纏いながら
その微笑みを見ていたい…
それは勝手な願望だけれど
影を隠しながら明るく生きてる
キミは素敵だ。
疲れた時には
夜露に紛れて泣いてもいいよ
そんな時には
キミの隣には必ず僕がいるから