※閲覧注意※
IF歴史?
雑な、クロスオーバー?
訳分からんモブキャラが居るよ。
何でも許せる人向け。
《好きじゃないのに》
「あなたは、狡い人だ。」
薄紫色の物憂げな瞳を、ぼんやりと見上げる。
『あなたも、狡い人だと思いますが。』
冷たい手が頬を撫でて、長い指が首筋に絡まるのを、他人事のように感じる。
「私に心を向ける気持ちもないのに、何故訪いに応じるのです。」
狡い狡いと嘆く眼の前の人が、なんだか滑稽でくすりと笑みが溢れてしまった。
「そうやって嘲笑って、楽しいですか。」
首を横にゆるく振って、首筋に絡まる指を掴まえる。
『あなたに届かない、この声が恨めしい。』
大切な人の家族を無碍に出来る訳もないのに。それをあなたはきっと知っている。
解っているだろうに、と思えば、大層狡いのは眼の前の人なのに。
『好きでもない相手をからかうのは、酷い話ではないのでしょうか。』
家族の誰かが興味を持ったから、と興味本位で近づいて来るのは、狡くはないのだろうか。
「思わせ振りな事ばかりして、私を誂うのでしょう。酷い人だ。」
どうやって逃げようかと考えはしても、行動に移せるわけでもなく。
『思ってもいない事ばかり口になさるのは、あなたも同じでしょうに。』
なし崩しに、好き勝手されるのが常なのだ。
ひとつ溜め息を零して、やり過ごそうと決めた。
『ところにより雨』
通学や通勤の途中に、雨が降りやすい場所がある。
『ココから、雨です。』
天気の変わり目がソコにあるみたいに、急に変わる気圧の谷のような場所。
『雨は、ココまでです。』
それは、カーテンが引いてあるかの様に、くっきりと分かれている。
「雨、降ってたの?」
居住エリアが違う友人から、不思議そうに尋ねられては、降っていたと答える。
「綺麗に分かれてるんだよね。ココから、ココまでって。」
道路も、はっきりと濡れていたり、しっかり乾いていたり。
「帰りに、しっかり傘を持たなきゃね。」
忘れないように気を付けるまでがセットだ。
【特別な存在】
ずっと、あなたが一番。
「好きだよ、大好き!」
心を込めて、大きな声で叫ぶ。
「誰よりも、愛しているよ!」
大切なあなたに、何でもあげたい。
「一緒に、歩んで生きて行きたい。」
前を向くあなたの、その背中を護りたい。
「あなたは、希望。わたしの、総て。」
命だって、惜しくは無い。
【バカみたい】
「永遠って、信じる?」
ずっと一緒に居たいと言うのなら、そうすれば良いじゃないかと言い掛けた言葉を、飲み込んだ。
「さぁ、どうかな?信じているなら、あるんじゃない?」
あまりにも不毛な問い掛けに、深入りしないよう、素っ気ない返事をする。
「ずっと一緒に居る為に必要な事なら、知りたいんだ。」
照れて笑うあなたが、とても眩しく感じた。
【二人ぼっち】
独りより、ふたりが良い。
二人ぼっちなら、なお良い。
あなたを誰かに掠め盗られるくらいなら、
ふたりっきりが良い。
そんな女々しさも、あなたは吹き飛ばす様に笑うので、つられて笑ってしまう。
似た者同士の二人は、世界で二人ぼっちになっても、きっと変わらず二人ぼっちで過ごすのだろう。