わたしを置いてどんどん先に歩く
遠ざかる背中に呼びかけても聴こえない聴いてくれない
自分の事しか見えない見ることができない人には何をしても何を言っても全て


「届かないのに」

大切な人に出会った日
ひどく傷つけられた日
近しい人が突然世界から消えた日

幼い頃あなたに背負われて病院へ向かった冬の道が一番古くて美しい記憶かも知れない



「記憶の地図」

毎年朝　いつの間に来るのか知らないうちに玄関脇に置いてあるプレゼント
今年は大好きな黄色い犬が描かれたかわいいカップだった

「マグカップ」

もう少し自己主張してくれてもいいけど

行く場所も食べる物も会う時間も全部自分だけで決めて　
それ以外の事はできないようなあなたなら
長く一緒にいる事はできなかった


「もしも君が」

耳を澄ませて自分の出した音をよく聴いて
速くても遅くても1音1音丁寧に　
書いてある音にいらない音なんてないから　全ての音に意味があるから
ひとつの音も疎かにしないで　歌って　表現して


「君だけのメロディ」