大好きと思っていた人に裏切られた時

共に生きようと思った人が豹変した時

一番憎んだ人がいなくなった時

その全てを支えてくれる人が現れた時


「涙」

特別なイベントやサプライズなんてない
いつも同じ場所で遊んで同じような食事をして
何を話すわけでもなくただ時が流れても

一緒に過ごす　それだけで　いいの


「小さな幸せ」

黄砂が舞い気温も20℃を超え　都会では桜の開花宣言

でも

雪国の動物園はまだ開園せずスタッドレスタイヤを履いたままの車

まだ訪れない春


「春爛漫」

無邪気すぎたあの頃
自分にも周りにも無限の可能性があって
色とりどりの夢や希望を漠然と思い描いて生きていた
少し前に流行った大きなわたあめみたいに
甘くてカラフルで暖かな世界がそこにあった


「七色」

あの人が世界から消えたのはいつだったか
遠い昔のようで昨日のようで

あの人の存在していた世界はわたしにはつらくて重くて

楽しかったことも全部忘却の彼方


「記憶」