私は教室で、1人ぼっち。
私に アオハル というものは到底なく、
1人 、ゲームの中の広い世界を駆け回っている。
小学生の時、中学生になればもっと友達が増えると思っていた。
中学生の時、高校生になればさらに友達も増え、恋人だって自然とできると思っていた。
でも、そんなことはなかった。
私にはきっとこれで充分なんだ。
強がる私にそう言い聞かせる。
“いつか” が来る日を信じて______
#ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。
2次元の君に恋をした。
初めて、他の人にとてつもなく興味が湧いた。
どれだけ君のことを呼んだって、君をじーっと見つめたって、‘’好き” だって叫んだって、君は返事すらしてくれない。
それに ‘’2次元に恋なんて” と周りは口を揃えて言う。
そんなこと言ったって、‘’好き” の感情は3次元だって2次元だって変わらないでしょ?
だから、私は自信を持って君を愛し続ける。
今はまだ少し寂しいけど、いつか向こうに行くよ。
きっと会える、よね。
#恋物語
今日は君を好きになって何日目だろうか。
君の綺麗なまつ毛と手を見つめながら考える。
そもそも、僕はなんで君を好きになったんだっけ、。
…もうよく覚えてないな。
でも君が世界でいちばん好きってことは
絶対にぜったいに間違ってないよ。
君は、ずっと見つめていた僕に気づいて
“どうかしたの” と僕の方を向いた。
“ああ、そうか”
思い出したよ。
君と居ると自分らしく生きていられるんだ。
いつまでも僕の “初恋” でいてね。
#初恋の日
“ この電車は 楽園 行きです。
途中の駅には止まりません________
この電車に乗ってどれくらい経っただろうか。
電車の中には僕の他に数人しかいない。
暇つぶしに持っていった本も読み終わってしまったので、物思いにふけっていた。
そしてとうとう僕はある考えに至った。
“ 電車のちっぽけな椅子に一人座っているだけで
本当に僕の望む 楽園 に着くのだろうか。” と。
でも、そんなのもう遅い。
列車ががたんと大きく揺れた。
#楽園
ふとした時に君のことを考えている自分が嫌。
目が合った時にドキッとして目を逸らしてしまう自分が嫌。
君のことを独り占めしたいと思う自分が嫌。
君と僕が結ばれてもいい世界線なら
こんなこと考えなくて済んだのかな。
夢でまた会えますように、と願いを込めて目を閉じた。
#ここではない、どこかで