ススキ

またススキの季節になった
この季節ももう何回目だろう
毎回思い出す
あの日の記憶を

夕陽に照らされている
たくさんのススキ
その色が黄金色に変わる
あの時の黄昏時
あなたの顔は
どこか寂しそうで
少し微笑んでいた

あの頃は
どうしてそんな顔をしているのか分からなかった
でも今ならわかる
きっと別れることを知っていたんだよね

あの時本当に楽しかった
2人だけでいった
あたり一面のススキの野原

今はきっと「おばあちゃん」になっていると思うけど
今度はわたしが「お母さん」になって
あそこに連れていってあげるね

わたしの、お母さん。

脳裏

脳裏に焼かれる
あの日の記憶
最後の言葉
「またいつか」

脳裏によぎる
あの日の記憶
最後の後ろ姿
「さようなら」と言っている

またいつか
あなたと会えたら
今度は脳裏にいっぱいになるように
記憶を埋め尽くすから

意味がないこと

意味がないこと
そんなことを考えてる
「いや、こんな時間が意味がないこと？」
ふと思う
だとしたら
「ぼーっとしてる時間も意味がない？」
こんな思考にたどり着く
「それはないからこれも違う」
また最初から

結局結論はなし
だから今日は寝てまた明日考えよう…

あなたとわたし

あなたとわたし
大切な何かでつながっている
最初はほんの一本の糸だったけど
惹かれ合ううちに
どんどん太くなっていった
いつのまにか
なかなか切れない関係になっていた
でもなにか出来事が起こってしまうと
だんだん細くなって
最後にどっちかの言葉で簡単に切れてしまう
それが怖い
だからこの関係をいつまでも
続けたい
「お母さん」と「おばあちゃん」になっても
「お父さん」と「おじいちゃん」になっても

いつまでも…