『距離』
毎日会える。
話すこともできる。
あなたに触れることだってできる。
それなのに。
あなたは私の手の届かないところにいるのよね。
なんでかな。
こんなに近くにいるのに。
近くて遠いあなたのことばかり考えて苦しくなる。
あぁ、どうしてあなたに恋なんてしてしまったんだろう。
私の届かない距離にいるあなたのことなんて、
好きになるんじゃなかった。
今さら諦めるなんて、できるわけないのに。
『泣かないで』
「泣かないで」「大丈夫だよ」「元気出して」
…分かってるよ。分かってるけど、元気出ないから泣いてるんじゃん。
こっちだって泣きたくないよ。
でも勝手に涙が溢れてくるの。
仕方ないでしょ?
それに、"大丈夫"だなんて、無責任なこと言わないで。
自分を慰めるための言葉だと分かっててもイラッとしてしまう自分にまたイラッとする。
「思いっきり泣きたいだけ泣いていいんだよ。スッキリするよ?我慢してるよりずっといい。無理やり元気出さなくていいから、過去振り返ったっていいから、ちょっとずつ前に進んでこうよ」
あの子に言われたこの言葉、すっごい嬉しかったなぁ。
『たくさんの思い出』
たくさんの写真が貼られたアルバム。
写真に映っている人物はどれもみんな笑顔だ。
「おかあさん、これはー?」
そう言って、男の子は1枚の写真を指差す。
「これはなおくんが生まれたときの写真よ」
「ぼくが生まれたときの写真?」
「そうよ」
「じゃあこれは?」
「これはなおくんが初めて歩いたときの写真よ」
「これは?」
「これは幼稚園の運動会の写真よ。なおくん、かけっこで一番だったでしょ?」
「うん!ぼく、がんばって走って一番取ったの!」
「そうね。なおくん、すごかったわ」
「これはおさかなさん?」
「そうねぇ、これはイルカって言うのよ」
「いるか?ぼくいるかさんだいすき!見に行きたい!」
「そうだね、また今度イルカさん見に行こうね」
「うん!」
「ほら、なおくん、この写真を新しいページに貼ってごらん?」
「これ、この間撮ったやつ?」
「そうよ。ママとパパとなおくんで紅葉見に行ったでしょ?」
「うん!あかとかきいろとか、いろんな色の葉っぱさんあってきれいだった!」
そう言って男の子はアルバムの新しいページに持っていた写真を貼り付けた。
また1つ、新しい思い出が増えた。
「これからもたくさんの思い出、一緒に作っていこうね」
『はなればなれ』
あのとき、自分の心に正直になっていれば。
あのとき、彼女の手を離さなければ。
あのとき、「待って」って、一言言えてたら。
俺は今も、幸せだったのかな。
彼女とはなればなれになって3年。
彼女は今、どこでなにをしているのだろうか。
忘れようとしても忘れられない。
日々の生活の中でつい、きみを探してしまうんだ。
もう一度だけ、もう一度だけでいいから、きみに会いたい。
こんな我儘な俺を、どうか、許してください。
『私だけ』
「なんで私だけ?」って思うことがよくある。
なんで私だけこんな目にあわなきゃいけないの?って。
人間って悪い方に目がいきがちだよね。
私はネガティブでどうしても悪いことの方に目がいってしまう。
でもずっとそうやって落ち込んでいては人生もったいない!
幸せなことに目を向けて、よく笑っていられる人生にしたいな。