静かな情熱 2025.4.17
彼女は踊ることが何よりも好き
努力を惜しまず
ひたすら踊りに向き合う
筋トレ、柔軟、バーレッスン
小さな頃から毎日の積み重ねだ
教室にトゥシューズの音が響いている
熱く、静かな情熱を持ち続けている
彼女は美しい
遠くの声 2025.4.16
休日の朝
春になってもまだまだ朝は寒く
心地良い布団の中でまどろむ
連日の仕事の疲れで体が動かない
うとうとしかけた時に
子どもらの声が聞こえてきた
通学時間だ
しばらく遠くの声に耳を澄ます
元気で明るく大きな笑い声
走っている子がいて上級生が注意している
中には眠かったり面倒くさかったり行きたくなかったり
足取りの重い子もいるのかな
子どもらの声を聞いていたら
目が覚めた
外は真っ青な空でいい天気
今日は溜まっていた家事をしよう
春恋 2025.4.15
新しい生活がスタート
右も左も分からない校内
次の授業の教室まで
どう行けばいい?
授業に遅れて
あとから入っていくのだけは避けたい
「迷ってる?」と声をかけてくれたのは
同じ学部で、英語の同じ班にいたような
名前・・・何だっけ?
言葉に出せないでいると
「多分こっち」と歩き出した
あなたから少し離れてついていく
授業が始まる前に到着
お礼を言いたかったけどあなたは友人を見つけ
席についた
優しく低い声が耳から離れない
目を閉じると浮かぶあなたの後ろ姿
春恋が動きだす予感
未来図 2025.4.14
未来図は誰にでも描けるもの
それに近付くために
今、何ができるだろう
未来図を手に
ゆっくり歩きだそう
自分なりの足取りで大丈夫だから
もし未来図をなくしてしまっても
また新しく探せばいい
きっと見つかるから
ひとひら 2025.4.13
川沿いの桜並木
歩く2人の間は
爽やかな風が通り抜けれるくらい
満開の桜や花吹雪が
ぎこちない2人を後押ししてくれ
会話が弾み緊張が溶けていくようだ
なごやかな雰囲気のまま
2人は帰路につく
彼女の髪にひとひらの花びら
最後まで2人のことが気になって
ついてきてくれたのかもしれない