月子

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4/15/2025, 10:58:43 AM

春恋  2025.4.15

新しい生活がスタート
右も左も分からない校内
次の授業の教室まで
どう行けばいい?
授業に遅れて
あとから入っていくのだけは避けたい

「迷ってる?」と声をかけてくれたのは
同じ学部で、英語の同じ班にいたような
名前・・・何だっけ?
言葉に出せないでいると
「多分こっち」と歩き出した

あなたから少し離れてついていく
授業が始まる前に到着
お礼を言いたかったけどあなたは友人を見つけ
席についた

優しく低い声が耳から離れない
目を閉じると浮かぶあなたの後ろ姿

春恋が動きだす予感





4/14/2025, 10:10:43 AM

未来図   2025.4.14

未来図は誰にでも描けるもの
それに近付くために
今、何ができるだろう

未来図を手に
ゆっくり歩きだそう
自分なりの足取りで大丈夫だから

もし未来図をなくしてしまっても
また新しく探せばいい
きっと見つかるから

4/13/2025, 12:24:10 PM

ひとひら  2025.4.13

川沿いの桜並木
歩く2人の間は
爽やかな風が通り抜けれるくらい

満開の桜や花吹雪が
ぎこちない2人を後押ししてくれ
会話が弾み緊張が溶けていくようだ

なごやかな雰囲気のまま
2人は帰路につく
彼女の髪にひとひらの花びら
最後まで2人のことが気になって
ついてきてくれたのかもしれない



4/12/2025, 11:07:47 AM

風景  2025.4.12

思い描くのは通学路
高台にある中学校で
町全体が見渡せる

古い町並みが残る地区
世界遺産のお寺の境内の
西門から東門までを通り抜ける
閉門の時間が近付くと
僧侶が声をかけてくれる

五重の塔を背景に
春には桜が咲き
秋には紅葉が色づく

贅沢な通学路だ




4/11/2025, 12:09:02 PM

君と僕    2025.4.11

君との出会いは駅前の喫茶店
本がたくさん置いてある店で
静かで僕好みの店

コーヒーの香りが漂う店内
君は髪をうしろにひとつに結び
カウンターで優しく丁寧に
ネルドリップにお湯を注いでいる

常連客である僕を覚えてくれたようで
しばしば会話をするようになった
淡い恋心を抱きつつも
今はこの距離感がちょうどいい









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