またね! 2025.3.31
朝早くに
おばあちゃんが亡くなったとの連絡が入る
大往生だった
気持ちの整理がつかず何も手につかないので
おばあちゃんとの思い出をたどってみる
小学生の頃までの夏休みは毎年会いに行った
帰り際、帰りたくないと泣いた
結婚式には足が痛いにもかかわらず
遠くからお祝いにかけつけてくれた
会えばいつも背中をさすってくれ
がんばりんさいと応援してくれた
温かくて優しく、よく喋りよく笑う人だった
大きな愛情をたくさん注いでくれて
ありがとう
またね!来世もおばあちゃんの孫でいますように。
春風とともに 2025.3.30
新学期が始まる
新しい制服、新しい鞄、新しい靴
今の私には少し重たく感じる
不安や心配が頭の中を支配し
身動きがとれない
このまま始まらなくてもいいのにとさえ思う
空を見上げる
青い空は穏やかで薄く雲が流れている
風が吹き、頭上で桜の花びらが舞う
少しずつ気分が晴れてくる
なんとかなるよね
春風とともに一歩ずつ進んでいこう
涙 2025.3.29
毎日、音楽を聴く
彼の音楽がほとんどである
私を虜にして数年がたつ
話す言葉や声も魅力的で
いつかライブに行くのが夢になった
聴き始めた頃から大好きだった曲を
ライブで聴けたときは感動して
自然と涙が溢れてきた
そんな経験は初めてだった
だから、あなたの音楽はやめられない
小さな幸せ 2025.3.28
小さな幸せ
お気に入りのカフェで過ごすこと
コーヒーの香りが立ち込める店内
ショーウィンドウに並ぶカラフルなドーナツ
大きな窓から見える景色がお気に入り
窓の外では桜の花がぽつぽつと咲き始めている
常連客と見られる彼は
いつも窓際のカウンター席に
ひとりで座り本を読んでいる
窓枠が額縁となり
窓の外の景色と彼が重なっている
そっか、小さな幸せの正体は
カフェとコーヒーと彼なのかもしれない
春爛漫 2025.3.27
休日の午後
携帯も財布も持たず
ペットボトルの水だけを手にして家を出た
うららかな日差しを感じながら
春爛漫の河川敷を歩く
花が咲き誇り、風が気持ちいい
穏やかな川の流れに耳を澄まし、目を閉じる
遠くで電車の通る音が聞こえる
いまは何もかも忘れて
軽やかに目の前にある春を探しに行こう