月子

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3/28/2025, 12:02:56 PM

小さな幸せ   2025.3.28

小さな幸せ
お気に入りのカフェで過ごすこと

コーヒーの香りが立ち込める店内
ショーウィンドウに並ぶカラフルなドーナツ
大きな窓から見える景色がお気に入り
窓の外では桜の花がぽつぽつと咲き始めている

常連客と見られる彼は
いつも窓際のカウンター席に
ひとりで座り本を読んでいる
窓枠が額縁となり
窓の外の景色と彼が重なっている

そっか、小さな幸せの正体は
カフェとコーヒーと彼なのかもしれない





3/27/2025, 1:17:39 PM

春爛漫   2025.3.27

休日の午後
携帯も財布も持たず
ペットボトルの水だけを手にして家を出た

うららかな日差しを感じながら
春爛漫の河川敷を歩く
花が咲き誇り、風が気持ちいい

穏やかな川の流れに耳を澄まし、目を閉じる
遠くで電車の通る音が聞こえる

いまは何もかも忘れて
軽やかに目の前にある春を探しに行こう

3/26/2025, 10:43:43 AM

七色   2025.3.26

見せたい景色があると連れてきてくれた午後
出発した時は晴れていたのに
雨が降り出しそうな雲行き
あなたは申し訳なさそうに苦笑い

山頂からの絶景は雲が立ち込め何も見えなかった
残念そうで、悔しそうで、寂しそうな目
そんなに落ち込まなくてもいいよ

握っていたあなたの手に力が入る
あなたの気持ちに応えるように
雨が止み晴れ間がのぞく
大きく綺麗な七色の虹


3/25/2025, 10:41:04 AM

記憶    2025.3.25

記憶の中のあなたは
私よりも背が低く小柄で
いつも元気に走り回っている
友達思いの優しい男の子だった

年月が過ぎ
思いがけない場所での再会
私よりぐんと背が高く、声も低い
あなただと気付いたのは
あの頃と変わらない優しく温かい目だった

懐かしい思い出話で盛り上がり
あなたと目が合うたびに
胸を高鳴らせていた

クラスメイトだった頃のあなたのこと
今のあなたのこと
もっと知りたい 



3/24/2025, 10:41:21 AM

もう二度と      2025.3.24

夢を叶えるために
町を離れてしまうあなた
寛大なフリをして
がんばってと送り出す私

すぐに会いに来るから
君だけだから待っていてほしい
優しい言葉をかけられても
心は晴れない

また会える日が来るのだろうか
もう二度と会えないのだろうか

あなたは私の笑顔が好きだと言ってくれた
いつも優しく隣にいてくれてありがとうと言ってくれた
不安ばかりを見ようとしないで
あなたの隣で笑っている未来を想像してみよう
きっと大丈夫。











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