月子

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3/23/2025, 12:44:50 PM

曇り    2025.3.23

子どもの頃から当たり前にあった
近所の川沿いの桜並木
家族や友達、恋人
毎年、必ず誰かと訪れ春を感じていた

来年、桜並木を伐採するらしい
今年が見納めとのことだ
やっと時間ができ
はじめてひとりでやって来た

風が強く、花曇り
ひらひらと舞う花吹雪とともに
数々の思い出を回想した
しばらくその場から離れることができなかった









3/22/2025, 10:49:17 AM

bye bey・・・ 2025.3.22

3年前の入学式
緊張して下ばかり見ていた私に
声をかけてくれたあなたは
私がひとりにならないように
いつも隣にいて笑って手を引いてくれた
どうしてよくしてくれるのか?
ずっと不思議だった

私の描く絵が好き
私と話している時間が好き
楽しかったよと伝えてくれたのは卒業式の日
私は、別れ際にバイバイとしか言えなかった

また会えたら
素直に気持ちを伝えたい
あなたがいて楽しかった、
あなたの優しさに何度も救われた
ありがとうと





3/21/2025, 11:15:55 AM

君と見た景色    2025.3.21

君とはじめて一緒に帰る約束
待ち合わせ時間が待ち遠しかった

高台にある大学で、正門を抜けると街全体が見渡せた
2人は初々しく銀杏並木を抜け正門に向かった 

空全体が黄金色に輝き
優しい紅色の茜雲が浮かぶ夕焼け
2人はしばらく言葉を交わすことなく
呆然と立ち尽くした

君の隣で
君と見た景色があまりにも美しく、息を呑んだ
君への想いが込み上げてくる





3/20/2025, 10:53:31 AM

手を繋いで   2025.3.20

あの頃はどんな時も手を繋ぎ
どこまでも歩いていけた
指が長く 綺麗で 
あなたの大きな手は私だけのものだった

いつからだろう
大好きだったあなたの手を繋ごうとしなくなったのは
いつからだろう
あなたから手を繋いでくれなくなったのは

テレビから桜の開花予報が聞こえる
満開の桜の下で
勇気を出して手を繋いでみようかな

3/19/2025, 10:59:39 AM

どこ?   2025.3.19

ナビの案内どおり進んだはずなのに
どこで間違えたのだろう
引き返すにも道が狭く進むしかない
辺りは鬱蒼とし樹木は生い茂っている

ハンドルを強く握るあなたは
いつのまにか口ずさむのを止め
正面だけを見ている

ここは、どこ?
不安が募る
車内の張り詰めた空気は
鬱蒼とした森を抜け、日差しを感じるとともに緩み始め ふたり顔を見合わせ笑った

目の前には青くキラキラと輝く海
車を停め車外に出ると潮の香りがした

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