もう二度と 2025.3.24
夢を叶えるために
町を離れてしまうあなた
寛大なフリをして
がんばってと送り出す私
すぐに会いに来るから
君だけだから待っていてほしい
優しい言葉をかけられても
心は晴れない
また会える日が来るのだろうか
もう二度と会えないのだろうか
あなたは私の笑顔が好きだと言ってくれた
いつも優しく隣にいてくれてありがとうと言ってくれた
不安ばかりを見ようとしないで
あなたの隣で笑っている未来を想像してみよう
きっと大丈夫。
曇り 2025.3.23
子どもの頃から当たり前にあった
近所の川沿いの桜並木
家族や友達、恋人
毎年、必ず誰かと訪れ春を感じていた
来年、桜並木を伐採するらしい
今年が見納めとのことだ
やっと時間ができ
はじめてひとりでやって来た
風が強く、花曇り
ひらひらと舞う花吹雪とともに
数々の思い出を回想した
しばらくその場から離れることができなかった
bye bey・・・ 2025.3.22
3年前の入学式
緊張して下ばかり見ていた私に
声をかけてくれたあなたは
私がひとりにならないように
いつも隣にいて笑って手を引いてくれた
どうしてよくしてくれるのか?
ずっと不思議だった
私の描く絵が好き
私と話している時間が好き
楽しかったよと伝えてくれたのは卒業式の日
私は、別れ際にバイバイとしか言えなかった
また会えたら
素直に気持ちを伝えたい
あなたがいて楽しかった、
あなたの優しさに何度も救われた
ありがとうと
君と見た景色 2025.3.21
君とはじめて一緒に帰る約束
待ち合わせ時間が待ち遠しかった
高台にある大学で、正門を抜けると街全体が見渡せた
2人は初々しく銀杏並木を抜け正門に向かった
空全体が黄金色に輝き
優しい紅色の茜雲が浮かぶ夕焼け
2人はしばらく言葉を交わすことなく
呆然と立ち尽くした
君の隣で
君と見た景色があまりにも美しく、息を呑んだ
君への想いが込み上げてくる
手を繋いで 2025.3.20
あの頃はどんな時も手を繋ぎ
どこまでも歩いていけた
指が長く 綺麗で
あなたの大きな手は私だけのものだった
いつからだろう
大好きだったあなたの手を繋ごうとしなくなったのは
いつからだろう
あなたから手を繋いでくれなくなったのは
テレビから桜の開花予報が聞こえる
満開の桜の下で
勇気を出して手を繋いでみようかな