手を繋いで 作:虹藍
そっと手を差しのべて
ぎゅっと握り返してくれる
ただそれが嬉しくて
私が歩くのが遅いから
歩幅を合わせて
ゆっくりと歩いてくれる君
同じ方向を向いて
手を取り合い
未来へと歩いていく
どんな未来が待ち受けているとしても
いつの日か
この1歩1歩が
しっかりとした道となり
2人の絆の糧として
どんな時も
手を取り合って
歩いて行けるように
お互いを信じ合えるように
ありがとう、ごめんね 作虹藍
あたりまえ
そう思っていることの中でも
よくよく考えたら
自分で出来ることを
相手の思いやりの心で
してもらってることがある
当たり前じゃ無いんだと
考えさせられた時に
ありがとうと
素直に言うことが出来たら
なんて素敵だろう
また
自分が悪くても
言葉で言わなくても
分かってくれるだろうと
素直に言えないことば
ありがとう、ごめんね
この言葉があれば
お互い嫌な気持ちもしないだろう
気持ちは言わないと伝わらない
いつも
相手を想い言葉が使える
素直な自分でいたい
部屋の片隅て 作:虹藍
あれは
いつからあっただろうか
部屋の片隅に
あるだけで安心さえ覚える
小さい時に
祖母から貰った
うさぎのぬいぐるみ
それがなければ
部屋の景色さえ
完成しないように思える
肌身離さず
持っていたから
リボンがとれ
つけ直した
笑えるかもしれないが
どんな時も私を見守って
くれているようで
逆さま 作:虹藍
現実世界では不器用な私でも
あべこべ世界では
苦手な人付き合いも
仕事の要領も
好きなことに打ち込むことも
色んなことが
器用にできるのでは無いかと
時々考える
私は、不器用だから
今までやってきた事は
何ひとつとして
無駄ではなかったと
そう思うけれど
ひとつのことを
なしとげるのに
人より何倍もかかる時間も
他のことに使えるのでは無いかと
そう思えて
でも、
人と比べる必要はないけど
この私の不器用さが
日々を彩る味となり
個性として輝いていればいいのだけど
眠れないほど 作:虹藍
体と脳は疲れ果て
夜に誘われ
今にも眠りに落ちてしまいそうなのに
眠る前の一時(ひととき)
暗闇を見つめ
あなたの事を
ただぼんやりと想い
とりとめもないことを考えてしまう
寝ようとすればするほど
眠れない時間を過ごす
何も見えない
暗闇の中に
永遠の瞬間(とき)を数える
時計の音だけが
自分の心臓の音と
ループするように
一定のメロディを刻んでいく
今この瞬間が
二度と訪れない
宝物であるように