夢と現実 作:虹藍
目の前に現れた湖
心が奪われそうな
鏡のようにきらめく水面
永遠の瞬間を閉じ込めたまま
静かにたたずんでいる
温かな日差しの中で
運転している私
どこまでも
道が続いているかに見えて
猫にさそわれるまま
その道をたどると
湖の中にたどり着いてしまった
不思議に思った次の瞬間
息ができない
そう思い
あがいてみるが
どこまでも広い
底なし沼に沈んでいく
暖かな昼下がり
ふと目が覚める
いつの間にか足元に
三毛猫が寝そべっていた
湖をぼんやり眺めながら
目が覚めると
そんな光景が頭に浮かぶ
寝ている間に反転世界の
パラレルワールドにでも
迷い込んで
しまっていたのだろうか
さよならは言わないで 作:虹藍
いつものように
笑顔で私の前に現れた君
いつまでも
この日々が続くと思っていたのだけれど
幸せすぎる日々は
やはり
長くは続かなくて
永遠に続いて欲しいと願ったのだけれど
そう思えば思うほど
足早に過ぎ去ってしまう
ここで終わりだなんて
思いたくないから
たとえ夢でもいいから
続きを見ていたくて
だから…
たとえここで終わりでも
さよならは言わないで
どうか
私の中の大切な記憶で
いてください
光と闇の狭間で 作:虹藍
光と闇は表裏一体
光は闇があるから存在し
また
闇も光があるから存在する
時には自分でさえも
計り知れない心の中を
どちらが色濃くしめるのか
その配分率が
自分の個性を決めていく
みんな一律では無い
だから面白い
同じ配分率の人間ばかりいては
成長することも
ないのではないだろうか
人生という旅路の中で
個性豊かな人になりたい
距離
いつの間にか
近くにいたはずの君が遠くにいて
物質的な距離が遠くなれば
心の距離も遠くなるのかなと思ったけど
離れても好きの距離は変わらなくて
かえって
一緒にいた時よりも
ずっと近づいた気がする
いつの間にか私のココロは
こんなにも大切な気持ちで
満たされていたんだ
もう会えないかもしれないのに
こんなに会いたくて
この心の葛藤をどうしたらいいのだろう
この気持ちをすてようとしたけれど
すてればきっと
私のココロは停止してしまう
今私が欲しいもの
気がつけば
お金では手に入らない
大切なものでした