毎晩、あの人のことを寝る前に思い出す

久しぶりに会ったらそっけなくて
短い返事と無表情だけで
前はあんなに楽しそうに話してくれたのに

時間を奪ってしまった
気を遣わせてしまった
声を掛けなきゃよかった

気まずさ、冷や汗、無言の間

申し訳なさで胸が苦しくなる感覚が
いまだに体に襲ってくる

あの人の気持ちが分からない

思い出すのは終わりにしようと思っても
忘れたいことほど　忘れられない

高校の頃、トイレで起きた出来事

四個室中三個室のトイレットペーパーが在庫切れになるというギリギリの体験をした

上の学年の学級も跨いだフロアだったこともあり、一つしか使えないトイレを巡ってずらりと順番待ちの生徒が並ぶ中、上の学年の先輩が列を回っていた

私の番に来た時、にっこり笑ってこう言った

「はい、ひと巻きどうぞ！」

トイレットペーパーを持って、一人一人に一回分与えていたのだった

おかげで列はスムーズに進み、次の授業に間に合った

こういう人が世の中を良くしていくんだなと心が温まった瞬間だった

中学の修学旅行で娯楽品の持ち込みが禁止されていたんだが、同室の友達は旅先で漫画やゲーム、お菓子を買ってホテルで楽しんでいて

「持ち込みが禁止なんでしょ？買うのはいいよね」

と得意げに話していた

頭いいなと思った

星空といえば　明日は七夕

雨の予報なので
織姫と彦星は会えないかと思ったけど

多分リモートデートする

現代版逢瀬

待ち人　すぐ来る





いや

待つくらいなら自分で行こう

そう決めた新年






【君に会いたくて】