「こんな夢を見た」
なんとも言えぬ夢を見た
霧のようなものたちが
あたり一面立ち込めて
そこに出てきた塊が
突然 語りかけてきた
もう1人の自分だと
姿はぼやけて見えないが
不思議と恐怖はなかったが
心にモヤがかかってく
何を伝えにきたのだと
深く深く沈んでく
詠歌
「タイムマシーン」
パート①
タイムマシーンがあったらな
過去に行って教えるの
これから起こる災いを
喜びに変えるために行かないと
タイムマシーンがあったらな
ちょっと前の失敗を
成功に変えるために
努力しよう
タイムマシーンがあったらな
未来に行って叫ぶんだ
今の自分のこと全部
先にある自分にぶつけよう
自分を見つめなおすとき
タイムマシーンがあったらな
いろいろなところに行って探すんだ
自分のあるべき存在を
自分だけの物語を
詠歌
パート②
タイムマシーン
それはきっと己の中の
絵巻物だと言えるだろう
詠歌
「特別な夜」
パート①
出会いはとても偶然で
それはまるで燈火のように
辺りいっぺんに灯を灯す
やさしい燈胸にうけ
凍えた心を溶かしてく
暖まったこの身を纏い
今日この日を無事終える
詠歌
パート②
1人1人特別な夜は違う。人か ものか はたまた別の何かか。あなたが思う特別な夜になりますように
詠歌
「海の底」
パート①
海の底とは人間の感情そのものではなかろうか
詠歌
パート②
どんどん どんどん落ちていく
流され下に落ちていく
体は動くこともなく
ゆらゆら ゆらゆら落ちていく
詠歌
パート①
ほんの小さな鼓動を耳にし私は目の前の背中を追った
詠歌
パート②
会いたくて追った背中
出会ったのは偶然か必然か
会いたくて追った背中
それらは嘘か真実か
会いたくて追った背中
現実か、はたまた夢物語
会いたくて追った背中
その問いを色々考えてみたのだが
言葉にするのは難しい
ただその全てが愛おしい
詠歌