目が覚めたら、ボクは石ころになっていた。雪がチラホラと降ってきた。
うぅ、石ころでも、寒いんだな。
…そういえば、
忙しくてたまらない毎日で、とことん疲れ果てたボクは、もう動きたくないよ、、、と、思いながら眠りについたっけ。
…いや、だからって、石ころなのか?確かにさ、動かなくてすむけどね。
そういう意味じゃなかったんだけどなあ…
雪は降り続いている。
寒さが身に染みて、ボクは泣きたくなった。石ころでも寒いし、泣きたくなる。
人間と何ら変わらないじゃないか。
そこに、ちいさな女の子が通りかかった。赤いマフラーをした可愛い子。
ボクを見つけたその子は、ボクをそっと手の中に包んでくれた。
ああ、あったかい。
人の手って、こんなにあったかいんだ。
女の子の手の温もりに安心し、ボクは再び眠りについた。
きょう
うまれたこどもたちが
20さいになるころ
このよは
どうなっているのかな
みんな
おだやかに
にこやかに
いきているだろうか
わたしは
いきているかな
たびだっているかな
夜更けに お散歩をしていたら
ふうわり と光るものが 歩いてきた
それは 楽しげに
ふわふわ と 宙に浮き
ボクの 横を ゆらゆら
と 通りすぎて いった
すれ違うとき
ミントキャンディ みたいな
涼しげな 匂いがした
空を 見上げると
今夜は 三日月
″さっきの光と 空の三日月を
パズル みたいに 合わせたら
まんまるに なるなあ″
と おもった
お月さま も
ちょっと だけ
お散歩したかった のかも しれない
よろこびは きいろ
かなしみは あお
おだやかは だいだいいろ
ゆるやかは みどり
ぜつぼうは ふかいふかいあお
あいするは あついあついあか
やさしさは ほんのりぴんく
はかなげは ほんのりとうめい
うまれたては まっしろ かな
人生 は
色 とりどり
「あれ?きょうのおひさま、いつもとちがうよ。」
1番ちいさなペンギンが、不思議そうに言いました。
その横にいた、1番大きなペンギンが、
「ほんとうだ!なんだかなないろにひかっているぞ!」
と、叫びました。
今日は、ペンギンたちの雪まつり。
雪の広場に集まったペンギンたちは、
一斉に空を見上げました。
そこにあったのは、虹のように七色に輝く太陽でした。優しい光がクルクルと渦を巻き、いつもより眩しくありません。
その美しさに、みんなうっとり。
しばらくすると、キラキラとまばゆい光が辺り一面降りそそいできました。
ペンギンたちはその光を身体中に浴びて、大はしゃぎ。音楽隊は、リズミカルな曲を奏ではじめました。
さあ、ダンスタイムです!
みな好き好きに踊るなか、1羽のペンギンが、雪の上をシューッと滑りました。すると、地面から虹が現れたのです!
なんてキレイなんでしょう!
それを見たほかのペンギンたちも、あちらこちらで雪の上をシューッ、シューッ、と滑ります。大小さまざまな虹がたくさんたくさん出てきます。ペンギンたちが滑ったあとは、雪が虹色になっています。
「いつもはまっしろいゆきだけど、にじいろになって、きょうはすてきなゆきまつりだねえ。」
最初に太陽に気づいた1番ちいさなペンギンは、ニコニコして言いました。
ホントですね!
いつもと違う素敵な雪まつり。
虹色の雪まつりは、きっと太陽からのプレゼントだったのかもしれませんね♪