《Midnight blue》
書けたら書く!
2025.8.22 《Midnight blue》
《君と飛び立つ》
書けたら書く!
2025.8.21《君と飛び立つ》
《きっと忘れない》
書けたら書く!
2025.8.20《きっと忘れない》
《なぜ泣くの?と聞かれたから》
「ねー明里ー、明里が最近泣いたことって?」
「へ?」
とある日のお昼休み。いつものように私(熊山明里)が親友のなつこと中川夏実とお弁当を食べていると、なつがまた変な問いかけをしてきた。
「だから、明里が最近泣いたことって?」
「また藪から棒に……。どーせまたいつもの謎占いでしょ?」
なつが見てる占いって『今日は好き嫌いについて語り合うと吉!』とか『未来の記憶について語り合うとラッキー!』とかそう言う感じで変なのが多いんだよなー……。
「おー、よくわかったねー。今日は『なぜ泣くの? と聞いてみよう!』だったよ」
「前々から思ってたんだけどその占い見るのやめたら?」
「にゃははー。あたしもそう思わないことはないんだけどおもしろいからー」
「ったく……。で? 最近泣いたことでしょ?」
「そうそう」
私はため息をつきながら頭に手を当てて記憶を探る。
「あ、そうだ、ちょうど昨日泣いたわね」
「えええええ?!!! どしたの明里大丈夫?!!」
私が言うと、なつが大声を出したので私は慌てて言い訳する。
「いやそんな大層な話じゃなくて、ちょうど玉ねぎをみじん切りしてたもんだから」
「あー玉ねぎねー。もー、びっくりさせないでよー!」
「あんたが勝手にびっくりしたんでしょうが!」
「そうだけどー。そーいえば他の子も泣くことあるのかな」
「他の子? サイトウとかその辺のこと?」
「うん。とりあえずいつもの面々」
「とすると私となつを除けば蒼戒とサイトウと紅野くんか」
どいつもこいつも想像できるようなできないような。
「うん。まずわかりやすそうなところから行くと……誰?」
「うーーむ……」
私たちは顎に手を当てて考える。どいつもこいつも難しいんだよなー、あいつらは。
「イメージだけで言ったら紅野くんは煙とかに咽せてそうだけど」
「確かに。とするとサイトウは蒼戒をおもって泣くことがあるのかも」
というか今更な気もするが本人たちがいないところで話題にしていいものか……。
「じゃあその蒼戒は?」
「……あの子は1番未知数だ」
蒼戒の場合は、ああ見えて精神的なところで言うと私たち5人の中で1番弱いから、ちょくちょく夢でうなされて泣く、とかはありそうだ。ま、サイトウがついてるから大丈夫だとは思うけどね。
「てかなつ、あんたは?」
「え、あたし? うーん……、昨日ハンバーグ作ろうと思って玉ねぎみじん切りしたら泣いたでしょー、でそうこうしているうちにハンバーグが焦げて煙が目に染みて泣いた」
「わ……、ご愁傷様……。ってお昼お昼! 早くしないとお昼休み終わるわよ!!」
「あっ! そーだった忘れてた!! 急いでお弁当食べなきゃ!!」
というわけで私たちは話を切り上げて大慌てでお弁当をかき込んだ。
(おわり)
2025.8.19 《なぜ泣くの?と聞かれたから》
《足音》
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