《芽吹きのとき》
また後日!🙇♀️
2025.3.1 《芽吹きのとき》
《あの日の温もり》
時間がないので書けそうな時に……🙇♀️
〜お知らせ〜
誠に勝手ながら今日から3/20頃まで多分ほとんど書けません!
書きたいお題がある時は今日みたいにまた後日にするかもしれませんが確実に更新頻度下がります!ごめんなさい!!
いつも読んでくださってる方、ありがとうございます!これからも読んでくれると嬉しいです!!
2025.2.28. 《あの日の温もり》
《cute!》
※ちょくちょく英語が出てきますが下の文に日本語訳を挟んでいるので読み飛ばしていただいて全然大丈夫です!
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ある春の日の放課後のこと。私、熊山明里がいつものごとくたまたま見つけた蒼戒と雑談しながら歩いていると、観光客と思しき外国人(金髪のチャラそうな高身長の男。面倒なので仮にボブと呼ぶことにする)に声をかけられた。
「Excuse me. I'd like to ask for the way」
日本語に直訳すると、道をお尋ねしたいのですが、的な意味だ。チャラそうな見た目に反して真面目だな。
「OK. Where do you want to go?」
私は両親がニューヨークに住んでいることもあり(今はパリに移住したんだっけ?)、それなりに英語ができるので、そう返す。直訳すると、「オッケー。どこへ行きたいの?」だ。
「I want to go to the cherry blossom trees」
「あー、桜並木かー。ちょうど満開だったもんねー。うーんと……、Go straight, turn left at the traffic light at the end, and turn right at the second corner. OK?」
ざっくり言うと、まっすぐ行って突き当たりの信号を左に曲がり、二つ目の角を右に曲がるのだが、結構わかりにくいんだよね。
「ちょっと待て明里、それだと線路にぶち当たるぞ」
私とボブの会話を黙って聞いていた蒼戒が口を挟む。蒼戒もかなり英語できるからね。
「あっ、そっか」
「だから……、Then go along the tracks and go through the underground passage. From there, if you go straight further, you will see the cherry blossom trees. OK?」
蒼戒が私の説明に補足する形で言う。直訳すると、「そして線路沿いに進み、地下道を通る。そこからさらに直進すると桜並木に出る。わかったか?」となる。
「Oh, I understand. Thank you, boy」
日本語に直すと、「わかった、ありがとう少年」的なことをボブが笑顔で言う。というかよくこの長い説明を一度で覚えきれたな……。
「You're welcome. Have a good trip」
蒼戒が「どういたしまして。良い旅を」と話を締めくくるが。
「Thank you, too. And you're cute. Be my girlfriend」
ボブは私にそう言ってきた。ご丁寧に私の腕を掴んで。日本語に直すと、「君もありがとう。あと君かわいいね。僕の彼女になってよ」だ。
私は空手部の(裏)主将だし、振り切ろうと思えばできるがどうしようか。
「はああ?!」
急に言われて戸惑う私の代わりに、蒼戒がボブを睨みつけて早口で言った。
「She is my girlfriend. Keep your hands away from my girl!」
「ちょっ! 蒼戒! あんたはあんたで何言ってんの!!」
日本語に直すと、「こいつは俺の女だ。手ェ出すな!」的な意味になる。そういえばこんなシチュエーション、前にもあったな……。
「こういう奴にはこのくらいでちょうどいいだろう。Come on, quickly let go of your hand」
ボブに「早く手を離せ」と言ってるのはわかるけど、やり方ってもんがあるでしょうよ。
「And, but...」
言い淀むボブに、蒼戒が「あぁ?」と凄む。普段は絶対こんなことしない上に無駄に顔がいいし外国人のボブにも負けない高身長だから迫力あるわね……。
「Okay, okay, I'm sorry」
蒼戒に迫られ、ボブは慌てて私から手を離す。
「よし、行くぞ明里」
そして蒼戒は私の手を引いてズンズン歩き出す。
「え、あ、ちょっと待ってよー!」
私が慌てて蒼戒と共に歩き出すと、ボブが何か言った。
「Wait, boy, you should cherish that girlfriend」
日本語に直すと、「待って少年、その彼女、大切にした方がいいよ」とのこと。
「Of course. ほら、行くぞ明里」
蒼戒はもちろんだ、と答えてものすごいスピードで歩き出したので、私はボブに「良い旅を!」と言い置いて蒼戒を追いかけた。
(終わり)
2025.2.27《cute!》
《記録》
時間がないからまた後で!🙏
2025.2.26《記録》
《さぁ冒険だ》
ピーピーピー……、ガサガサガサガサッ……。
木漏れ日が眩しい。どこからか鳥とか獣の声がする。
「ここ、どこ……?」
俺、齋藤春輝は木漏れ日の強烈な光で目を覚ます。
ここは……、
「ジャングル?!!」
ハッと意識が覚醒する。右には超巨大な葉っぱ、左にはめっちゃ太い木。どっからどう見てもジャングルだ。
「ああ、起きたか。多分熱帯雨林のジャングルだ。しかもジュラ紀の」
後ろからそんな声がして、振り返ると、そこにいたのは俺の双子の弟、蒼戒。
「ジュラ紀だあ?!」
「多分な。さっき始祖鳥みたいなのがいたし……」
「お前よくそんなのが通って冷静でいられるな」
「別に恐竜に興味ないし……」
「おっ前夢ねーなー。恐竜つったら男の夢だろ」
「そんなことないだろう。少なくとも俺はどうでもいい。そんなことより早くここを抜け出したい」
「えー、せっかくだから探検とかしよーぜー」
「断る。俺は暑いのは苦手なんだ」
「あ、そっか。それじゃあ……」
俺は自分が被っていた帽子を乱暴に蒼戒に被せる。
「わっ、何すんだお前!」
「これ、被っとけよ! さぁ、冒険だ!!」
★★★★★★★
「……んー……、ほら蒼戒……早く行こーぜー……」
「ったくお前は夢の中で何やってるんだ?」
とある真夏の夕方。俺、齋藤蒼戒が部活から帰ってくると、珍しく双子の兄の春輝がリビングの机に突っ伏してうたた寝していた。
寝言を聞くに、多分夢に俺も出てるんだろうけど、何をしているんだか。
「まあ楽しそうだしほっとくかな」
というわけで俺はいつも春輝がしてくれるように、肩にそっとタオルケットをかけてから夕飯の準備を始めた。
(おわり)
2025.2.25(3.8)《さぁ冒険だ》